プレミアリーグで今、アーセナルに入団した遠藤が現地で注目を集めている。アーセナルが首位争いをしているのも、遠藤の「おかげ」の側面も大きいと、現地のファンが再評価を始めている。
ところが、である。
日本では、ほぼ、まったく「大手マスコミ」は無視している。現代のサッカーの頂点とされるプレミアリーグで、日本人がこれだけ活躍しているのに、「大手マスコミ」はまったく騒がない。そしてそれは、スポーツ新聞も同じだ。日本のスポーツ新聞で連日トップ記事になっているのは
- 野球
だw プロ野球もそうだが、最近は大リーグの大谷が特に多い。
なぜ、遠藤は大谷のように、「大手マスコミ」で騒がれないのだろう? まあ、そう言われると、遠藤のMFというポジションは
- 分かりにくい
ピジションだw このポジションの選手は、シーズンを通しても、ほとんど得点を決めない。じゃあ、なんで存在するんだと言われると、これを「分かりやすく」説明するのは難しい。そもそも、遠藤のプレーを評価できるようになるためには、一定のリテラシーが必要なわけで、敷居が高いのだw
(まあ、大谷が騒がれているのは、大谷の試合をなぜか、地上波でNHKが放送するから、とも言いたくなるから。プロ野球も、ほとんどの試合は地上波のテレビでは放送されなくなった。)
J1は黒田サッカーが席巻している。連勝を続けており、首位を独走中だ。しかし、その仕合内容は、黒田さんがやっていた青森山田高の試合と同じく
- 地味
だw まず、ほとんどビルドアップをやらない。ゴール前に放りこんで、セカンドボールを奪って、得点を狙う。とにかく、身長の高い外国人に、CFとCBを任せて、サイドにボールが出れば必ず、ロングスローを行うことは、まさに高校サッカーで、いちいちプレーが止まって、見ていると不快感が湧き出してくる。
私は「なるほど」と思ったわけだ。黒田はずっと高校サッカーをやってきた。彼にはそもそも「エンターテイメント」という意識がない。お客が、サッカーを好きになってもらって、応援してくれるようになることを目指すという意識がない。黒田は勝つことしか考えていない。だから勝つ。それだけだ。
今、J1を
- 誰も見ない
とは、どういう意味かというと、見ても「つまらない」からだw 正確に言うと、ライトユーザーが「わざわざ」サッカーを見ようとするためには、二つの「壁」がある:
- 見て「楽しい」と思えるか?
- ダゾーンにお金を払って、見る「価値」があるか?
分かるだろうか? この二つの壁が、どれだけ高いかを。ライトユーザーとは「そもそもサッカーに興味がない人」のことを言う。そういう人が、「ちょっとサッカーでも見てみようかな」と
- なんとなく
思ったときに、わざわざ黒田の「<高校サッカー>」をプロがやっているものを見たいと思うか? なんで、「高校サッカー」の真似事をやっているプロ選手を、わざわざ、お金を払って、
- サッカーに興味がない人
が見たいと思うようになれるのか? 言うまでもないが、「サッカーに興味がない人」がサッカーを見るようにならなければ、絶対にサッカーは
- マネタイズ
しない。黒田も、ITバブルがはじけて、スポンサーが離れたら、一貫の終わりだろう。いつまで、IT起業が今の球団経営への「散財」を楽しんでいられるかにかかっている...。