桜風涼の意見

確かに、松本事件はいろいろと、「政治的」な臭いがする。つまり、松本が行ったとされている、文春の記事の大筋が実際にあったことだろうということとは別に、この話は大きくなっている。
つまり、たんに松本一人がほされて終わり、ということではなく、吉本という会社が存続の危機に陥っている、とすら言ってもいいような、かなり破局的な終焉を迎えそうな印象を強くさせる。
なにが起きているのか、ということになるが、以下の方の動画が興味深い分析を行っている。

電通が仕切っていたような、公共の仕事を吉本興業が仕切って、今いるんだよね。つまり、電通がやってた仕事を吉本が奪ったというような構造に見えるのもあるんだよね。その代表が、大阪万博なんだけど、大阪万博はどうも、うまくいきそうにない。つまり、吉本興業が入っている大きなイベントが失敗すりゃいいじゃん、っていうような、流れで、テレビの中での吉本興業も失敗すればいいじゃん、っていうような流れ。そして、吉本興業のなかからも、松本氏に対する、そして松本氏のマネージャーだった人が社長をやっているのかな。その勢力に対する不満が中から出てきていて、なんかこう、パワーバランス、パワーゲームの中から出てきた、今回の事件。
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おそらく、これが全体を俯瞰したときに見えるフレームなのだろう。電通は、東京五輪での談合などの事件を受けて、電通は著しく、公的な仕事の受注を失っている。
そして、この電通の「弱体化」の一瞬の隙をついて現れたのが、吉本興業であった。
吉本は、安倍晋三と維新の会との「蜜月」の期間を利用して、

  • 公共事業の案件

を積極的に、奪い、以前なら電通がとっていた、大型の公共事業を、電通から奪うようになってきた。吉本は、維新の会と一緒になって、日本の

  • 天下取り

をたくらんでいた。つまり、大阪による東京の「支配」だった。そしてそれは、具体的には、

という形を意味していた。そして、吉本と維新の会は、安倍晋三がいる限り、これは「実現できる」と考えていた。それは、

  • バーター

という形で考えられていた。安倍晋三が考える「憲法改正」は、そもそも、自民党内でさえ、反発する内容だった(そのことは、今の自民党憲法草案を考えれば、よく分かる。つまり、明治憲法の復活であり、それに相当、いや、それ以上を実現するということを意味していた)。しかし、問題は今の憲法における、憲法改正の手続きが、憲法で規定されているように、非常に厳しい投票を獲得しなければ実現できない、となっていたことだった。そこで、彼らが考えたのが

  • 吉本芸人

だった。国民の「好感度」の高い吉本芸人に、「みんなで自民党憲法草案への改正に、投票しようぜ」と呼び掛ければ、低能の学歴のない、

  • 日本国民の、大半の若者

は、いくらでも「騙せる」と考えた。吉本芸人に、憲法改正のCMに大量に出演させて、「自民党憲法改正草案、ゼッテー実現させようぜ」と呼び掛けさせれば、いくらでも、憲法改正は実現できる、と考えた。よって、あとは

  • 吉本に憲法改正に「協力」してもらうために、バーターとして次々と、吉本興業に、今までは電通に渡していた大型公共事業を吉本に「プレゼント・フォー・ユー」していった

という事実があるw
しかし、である。
安倍晋三が死んだ。
それによって、急激に、憲法改正論議はしぼんでいった。そして、それに対応して、今度は電通吉本興業との

が始まった。つまり、徹底した、電通による「吉本潰し」の流れの中で、今回の松本の件の文春でのスクープ連発も行われた。つまり、さまざまな「勢力」が、今回の事件にはからんでいる...。