宮台真司の「性の自己決定権」論の批判

松本人志の件は、そもそも松本は、一切、週刊誌やマスコミの取材を無視し続けてきた人間なんだそうね。つまり、松本は若い頃から、週刊誌からの取材に一切、対応しなかった。ずっと無視し続けてきた。
彼は、取材をとにかく受けないで今に至るまで来た。
その理由は明らかで、誰かに自分のプライベートを聞かれたら、大量の

  • スキャンダル

が「存在」するから、そもそも、誰かから質問されるという状況を作ってはいけなかったからだ。彼は「他人から質問を受ける」という場面を、絶対に作らなかった。そういった「他者」との「会話」を、デビューしてから、一度もやっていない。なにか「会話」らしきことがテレビで行われる場面があったとしても、自社の芸人とのものだったり、あらかじめ、録画・編集されたものだったり、しかない。
うーん。こんな人間が、記者会見なんてやれるわけがないよなw
ただ、今回の松本の事件対応には、それ以上に、幾つかの特徴があったように思われる。
そして、それに影響を与えていたのは、映画監督の園子温だったのではないか、と思うわけだ。

園氏をめぐっては2022年、自身が監督する作品への出演を条件に女性俳優らに性的関係を迫ったなどと報じられ「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」なとどコメントを発表。「今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外の関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」としていた。
news.yahoo.co.jp

4月5日発売号では、園氏の悪評が「業界内で後を絶たない」として、映画配給会社の幹部や女優・A、Bらの証言を掲載。自身の作品に出演予定の女優を事務所に呼び出して「性行為を迫った」という例や、女優Aは同氏が「女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる」と話していたことなどを伝えた。また、女優Bいわく、園氏はかねてより「俺は仕事あげるよ」と口にしていたといい、誘いを受けて肉体関係を持ったとも語っていた。
www.cyzowoman.com

園氏側のこの発表に対し、ネットユーザーからは「性加害が事実無根であるということはいっさい書かれていない」「記事のどの部分が事実ではないのかを説明しないと疑惑が残る」「和解=無実ではない」という指摘が続出。
www.cyzowoman.com

園子温については、松本との違いは、上記の引用にもあるように、

  • 過去の発言で、自分が「性行為(監督という地位を利用して、女優にセックスを強要する行為)」をやっていたことを認めている(肉体関係を受け入れた女優を、絶対に自分の映画に出演させていた、という形の言及ではあったが)。
  • 非常に曖昧な形の発言ではあったが、「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」という形で、少なくとも、なんらかの問題があったことについては認めている。

といった点にある。しかし、概ね多くの人が気になるように、園子温は公的な形では、自分が指摘を受けた女優たちが主張した、その日のその場所で、「セックス」をやったのかどうかについて、マスコミに向けては、徹底して「曖昧」にしている、という点が松本裁判と似ている。
おそらく、松本は園子温の「成功」を念頭に置いて、裁判を仕掛けたのではないか。
しかし、である。
この話には、二つの点で違和感があるわけである。
まず、松本側については、文春報道がA子、B子の後も次々と起きたことだろう。特に、最後のマッサージ店での行動は、多くの人が「刑事事件」で立件できるんじゃないか、と主張している。というのは、被害者の店のマッサージ師の女性が、PTSDで実際に病院で病気を診断されているということなので、そうすると、傷害罪となり、まだ時効が終わっていない、というわけである。
そう考えると、そもそも今回の松本が裁判で訴えたという行為自体が、一つの「時間かせぎ」なんじゃないか、と疑われている。つまり、この裁判でごたごたと、もめている間に、マッサージ店の方が時効になるのを待っている、というわけだ。
そして、もう一つの方が、今度は園子温についてなのだが、上記にもあるように、園子温は裁判で訴えて、和解をして、訴えを取り下げたと言っているが、そもそも、

  • 無実

が証明されていないじゃないか、という嗤える事態だw 園子温は週刊誌側がネット記事の削除をしたから和解をしたと言っているが、そのことと、園子温が被害を訴えている女優の方とセックスを「していない」ことが証明されたわけじゃないw つまり、じゃあ、園子温はなにがしたかったのか、ということになるだろうw
あのさ。
多くの人が忘れているんじゃないかと思うんだけど、そもそも、被害を訴えていた女優の人は、一年も前に

  • 自殺

をしている。

千葉さんの訃報を聞き取材を進めていくと、関係者から詳しい事情を聞いた知人が「彼女が亡くなった事実を公表しないと、彼女の存在そのものを否定することになってしまう」と考え悩んだ末に、取材に応じた。
「昨年12月上旬、都内の自宅で自死しているのを発見されたんです。遺書は残されていなかったそうです」
死の直前の様子をこう語る。
「性被害を告発後、SNSなどで誹謗中傷が寄せられ、それに悩んでいたのは事実です。ただそれだけではないようにも思います。もともと彼女には重い持病があり、育児にも悩んでいた。性被害の告発は一つの要因だと思いますが、病気や家庭の悩みも大きかったようです」
bunshun.jp

私がまったく理解できないのが、園子温が裁判で和解をしたというネット記事をいろいろ見たけど、その記事のどこにも、一年前に被害を訴えた女優は自殺をしていると書いてないんだよね。一方的に、園子温の裁判で和解をしたときの主張を載せている。
ここに、園子温が強大な「権力者」なんだな、ということを知らされるわけだ。こいつは「芸術家」として、映画を作れば、世界で評価される「能力」者として、日本の宝なんだから、このまま才能を伸ばさせないことは、社会の損失なんだ、という世間の圧力に負けたわけでしょ。
でもさ。たとえ、自殺であったとしても、「人を殺した」ことは間違いないからね。そのことの意味は、そんな、簡単じゃないように思うけどね。
私が園子温のことで思い出すのは、社会学者の宮台真司が、やたらと意味不明な「絶賛」をし続けていたことですね。しかし、その宮台真司は、別の大学の学生をラブホテルにつれこんで、大学から懲戒処分を受けて、そのまま、定年退職したそうだ。
でもこの経緯が、どうも微妙らしい。宮台の弟子の西田がユーチューブでインタビューを受けてたのを見たけど、宮台の最終講義は、西田がいろいろと他の教授の最終講義を見てきたのと比べても、人数も少なく、さみしいものだったらしい。そもそも、国立大学の教授を定年退職した人は、そのまま、スライドで、私立の教授になるケースが多いらしいけど、宮台は「私塾」みたいなことをやると言って、きっぱりと大学教授を止めるんだそうだ。
しかも、その最終講義で、宮台は「最近の大学はコンプラとかやってて、くだらない」とか、どうでもいいことを言ってたらしいw 相当、ラブホテルで懲戒にされたことを根にもっているようだw
宮台というと、ブルセラをフィールドワークしていた頃、まだ、テレビにも出演していた頃、彼は

  • 「性の自己決定権」論

といった本を書いていたのを思い出す。
しかし、である。
今回の松本の事件を考えても分かるように、近年のコンプライアンスは、「性の自己決定権」論を完全に否定しているわけであるw 分かるだろうか?
問題は「構造」主義に移っている。ある女性が「同意」をする、とした場合に、それはそれそのものとして「同意」と解釈されない、と裁判所が言っているわけであるw なぜか? それは、そこには、

があるからだ。上司は部下の「出世」について、決定する権利をもっている。その場合、部下が上司のお願いを「拒否」することは、上司の側がその部下の出世を潰す「動機」を与えることになる。大事なポイントは、実際に上司が部下の出世を潰したという「未来に起きる」証拠が、今なかろうと、そもそもこの「構造」がある限り、上司には

が会社の規約として要求されている、ということだ(上司は、お金をたくさんもらっているんだから、それだけの倫理的な要求が多く課される、ということだ)。
つまり、さ。宮台真司「哲学」は、完全に

  • 時代遅れ

になっている、ということなんだ。完全に、時代遅れの学者でしかなくなった宮台真司が、大学から、定年退職という名の「お払い箱」にされた、というのは、さもありなん、って重いませんかね。宮台さ、今回の松本問題とか、まったく言及してないでしょ。なにも言えないの。というのは、こいつの過去の方が、よっぽど、人様に申し開きできないような「(現代の価値観では絶対に許してもらえない、ような)コンプラ」的な「性加害」を繰り返してきたから。まあ、その証明ほど簡単なものはないよね。だって、宮台自身が、テレビから自著からで、さんざん自分がセックスをやりまくってきたことを主張しまくってきたわけじゃないw いや。そこまでの「乱交」をやってきて、なにが松本と違うんだろうって、誰だって思うわけだ...。