このシリーズは、典型的な、現代病、をとりあげていて、実に、啓蒙的だ。
糖尿病、というのも、現代病、の典型ですね。この病気は、一度、発症すると、ほぼ完治が難しいだけに、やっかいだ。
膵臓の、インスリン分泌量、が問題ということだった。肥満の人は、たしかに、この病気にかかりやすい、のだが、中には、けっこう、やせている人でも、かかる人がいるのだそうだ。特に、日本人には、そういう人が、多い、そうだ。結局、日本は、長い歴史の間、これほどの、カロリーのある、肉食の生活をしていない。もともと、少ない栄養しかなくても、生きていけるように、体が、できている、ということらしい。
最近の、日本のダイエットブーム、についても、警鐘を鳴らしていた。出産時に、母親が、ダイエットなどをしていて、十分な栄養をとっていないと、子供は、低出生体重児、として、生まれる。
子供は、母親のそういう状態を、察知して、体が、少しの栄養しかなくても、体を維持できるように生まれるのだ。
よく、子供は、遺伝的には、父親、母親、平等に、受け継ぐ、という。
しかし、遺伝情報など、怪しいものだ。むしろ、こういう部分を考えても、特に、出生の初期における、母親からの影響は、なによりも、圧倒的だろう。
