Dragon Ash「Grateful Days」

この曲をとりあげないわけにはいかないのであろう(ただ、自分が、あまり興味がないもので。てへへ)。オリコンの一位になったんですかね。ただ、彼らの、ベストには入っていない。ウィキを見るといろいろ書いてあるけど、よく知らない。PV がさまざまにとりあげられ、Voc の人が、カメラに向かって話しかける姿が、印象的だったのだろう。
Hip Hop が理解できないというより、こういう、ぼそぼそしゃっべっているようなのが、なにか、歌謡曲のアイドルのようで(だから、歌がうまい人は、別に関係なくうまいわけだ)、むしろ、あんまり、そういう境界を気にしない。継続すること自体も、たいしたことではない。一時的な、表現。そうなのである。自分が何者なのかなんて、肩書、付けなくったって、過去の自分なら、勝手に、ディスコグラフィでもみてろ、ってことなのだろう。
しかし、いずれにしろ、なにか積極的なことを言っている人は、どうもこの日本には、かたっぱしから、いないようで、彼らが、名前を売るためなのか、なぐりこんできた、最初の頃の作品くらいのようだ。
この国は、まさに、老いていく国、斜陽の国。若者がいなくなる、そんな過去の栄光をなつかしむ国。だれもが、若い頃の思い出しか語らなくなった。考えてみれば、ベビーブーマー世代というが、その始まりは、終戦直後じゃないか(終戦が、1945年で、1949年が、その最初ですからね)。忌むべき戦争の「徴表」を背負って、みんな、口元にかすかな笑みを浮べて。

I got sound.I got feel.I got beautiful days
I got song.I got love.I got greateful days
I got it
You makes me happy,when sky's gray
Darling,my darling
Thank you father,mother,and my friend
Dragon Ash「Grateful Days」)

この胸の高鳴りを 歌にのせて
日々ここにあるものを この手に感じて
Dragon Ash「Grateful Days」)

たとえば、浜田省吾さんの「J・BOY」、では、自分の今の「やっていること」の起源、アメリカ、とは、なんだったのか、それを問うことが、自分が、J・BOY、であることと不可分であった。しかし、その問いは、「Father's Son」では、それは、父親との「約束」、子供の頃のその約束...。つまり、Son's Father、とは「何者」だったのか、その問いに変わる。
しかし、掲題の曲では、もう、そういった、一切の問いはない。ただただ、
今。「この手に感じて」。

引用を削除。2016/01/16
Dragon Ash「Viva la revolusion」)

勇気の誓い。暗い部屋にうずくまっている自分。「ここに立ってる」。その意義を求めた日々。そして。「またここに立ってみる」。
なにかが進んでいるようで、同じことを繰り返しているようで、でも少しは進んでいるようで、でも、...。

Viva La Revolution

Viva La Revolution