Girls Dead Monster「Crow Song」

そういえば、アニメ「CLANNAD」でも、子供のイノシシを飼っている場面があって、アニメ「Canon」も、沢渡真琴(さわたりまこと)を子供のキツネとの交流の結果の産物として描いていたり、Key作品において、こういった(知能の高い)動物との、
相互コミュ関係
を積極的に描いているんですよね。なぜだか、動物が重要な位置付けを与えられている。
もちろん、そういう意味では、アニメ「AIR」の、子供のカラスを、飼っている光景は、自分の田舎でもあまりなかったけど、もしかしたら、もっと田舎に行けば、ありえなくもないのかな、と思いながら見ていた。でも、今の東京では、ちょっと、一般家庭では、ないだろうが(そういう意味で、どこか幻想的な描き方でしたね)。
でも、ブタにしても、カラスにしても、非常に知能の高い動物ですから、人間がペットとしたとしても、少しも変ではないと思うんですよね。
それに、ブタもカラスも、両方、古事記日本書紀にでてくる、日本にゆかりの深い動物でもあるわけですよね。もっと、親密感をもってもいいように思うんですけどね。
でも、カラスは農家にとって、ずっと天敵だったわけだから、農家の方々には、見るのも嫌という感じでしょうか。
しかし、東京において、カラスといえば、都のカラス撲滅作戦であろう。
都のホームページを見ると、苦情が4分の1くらいになっていて、個体数も最盛期の半分くらいになっている。まあ、
ものすごい
成果ですよね。実際、都のホームページを見ると、ほとんどの課題に、具体的な行動とその結果を出していることは、たしかなのでしょう。しかし、なんというか、これは東京都の役人がやることにどこまで、正当性があるのか、と思わなくもないものも感じなくはないんですよね。たとえば、デイーゼル排ガス規制にしても、ウィキを見ると、今、ヨーロッパは自家用車のほとんど、ディーゼルなんでしょ。

西ヨーロッパ全体で、新車乗用車販売に占めるディーゼル車のシェアは53.3%(2007年) 42.7%(2006年)である。ドイツでは同15%(1995年)が、同42.7%(2005年)と過去10年間に急増した。

現在主流で使われているヨーロッパのディーゼルエンジンはコモン・レール式であり、排気ガスの観点からみるとガソリン車と遜色がないレヴェルである。

つまり、日本における、ディーゼル悪玉論議が、一種の
タブー
になってしまったわけですよね。そしてそれによる、日本のディーゼル自家用車の生産戦略に大きな影響があったはずで、そう考えると、ナイーヴに行政機関が、規制を国民に強制するのは、十分な注意が必要に思えるわけですね。
(もちろん、都のマンガ規制条例を暗に示唆しているのですが。)
同じことは、カラス撲滅作戦にも言えるでしょう。もともとの問題は、東京都のあまりにも多い生ゴミの量と、長時間のゴミ袋の放置ですよね。それが、カラスの大量発生につながったわけで、我々市民が気をつけるべきことでしょう。みんな悪いのは人間であり、カラスに罪はないのに、市民の苦情を正義の御旗に、
カラス虐殺
に都の役人は忙しいってわけでしょう。カラスの巣の中の卵やヒナをペチッて殺し、カラスを罠にかけて殺し、これこそ、動物虐待だと思うんですけどね(次の選挙の争点にならないな)。
なんかこの話、以前紹介した、ナチス・ドイツの害虫駆除の話とオーバーラップするんですよね。こういった「動物だったら」どんなに残虐に抹殺しても、市民の苦情という錦の御旗で、国家の役人が「武断」するなら、その発想って、間違いなく、
人間
に牙を向ける日がいつか来ますよね。人間にも二種類存在する。税金を払ってるお金持ちと、税金を払っていない貧乏人。こう考えるなら、金食い虫の貧乏人は、どうして、
害虫
と差があると思われようか。お互い金食い虫であることには変わらないではないか。こういったところから、ホームレスのような金銭弱者を、
駆除
し始めるのではないか。
こうやって考えると、どこか、カラスは、この都会の私たち庶民階級の
象徴
のようにさえ思えてくる。
(朝、ときどき、ゴミ袋をつついているところの脇を通ろうとするとき、彼らカラスと目が会う。その知的でエネルギッシュな視線には、なにか魅せられるものがある...。)
アニメ「Angel Beats!」の第一話における、ガルデモの最初のライブ曲が、掲題であるが、この曲が、カラスの歌とあることは、もしかしたら、アニメ「AIR」のあの
閉じた世界
とのある、
接続
を意味していると考えることもできるのかもしれない。あの、神尾観鈴(かみおみすず)の静かに過ぎ去った田舎生活は、このガルデモという「都会」(実際は死後の世界なのだが)の、ある
メッセージの表出(音楽)活動
と、結びつく。

星空が最高の舞台
カラスたちカーカーと鳴くよ
いつも思うよ いつ寝てるんだろ
find a way あたしも
song for 歌うよ
rock を響かせ
crow と歌うよ

いつまでだってここに居るよ
通り過ぎていく人の中
闇に閉ざされたステージで
今希望の詩歌うよ
あなただって疲れてるでしょ
その背中にも届けたいよ
こんな暗闇の中からの
希望照らす光の歌を
その歌を

「ここ」とは、どこだろう? この曲において、「あたし」がいる場所を、私たち「普通の人が幸せにしている場所」と、
区別
されていることに注意がいる。背後にシャッターがある「あたし」がいる場所の、「ここ」。その暗闇の場所は、「普通の幸せな人がいる場所」からは目立たず、気にもされない。だれもが忘れ、だれもが、意識することのない、その場所。しかし、
そこから、
彼女は「始める」。その向こうの、「普通の幸せな人がいる場所」に向かって、
希望の歌、光の歌、
を高らかに、
カラスと一緒に...。

Crow Song

Crow Song