安倍首相vs日本の知識人たち

安倍首相の国会答弁が全国民の嘲笑の的になっているわけだが、彼らにとってはそれは大真面目なわけで、これで、審議時間さえクリアすれば、あとは、与党の多数で法律化してしまえば、

  • なんとでもなる

というわけであろう。安倍首相は大真面目で、本気でこれで乗り越えられると思っている。彼は日本中の日本国民と「戦っている」わけであって、これは彼なりの「内戦」なのだ。日本中の日本国民にどう思われようと、この法律さえ通せば、あとはどうでもいいと思っているのだから、どういう結果になろうと、彼はこれをはしとげる、というわけである。
たとえば、文部省が国立大学の人文系学部の廃止に言及したことは、明らかに、日本の大学から、安倍首相の考える政策に反対する学者連中を

  • 追い出す

ことを「ガチンコ」で目指してきているわけで、日本という国を完全に、日本会議関係者だけで占領しようと目指してきていることは明らかなわけで、日本会議関係者以外の大学関係者は「彼らにとって邪魔」なのだから、全員解雇してやる、ということが明確になったわけであろう。
ここからは、仁義なき戦いが始まる。安倍首相派の日本会議関係者以外の人文系大学教授は、全員解雇を安倍首相は目指すことになるであろう。自分に逆らう連中は、裁判所長官であれ、大学教授であれ、徹底して、「解雇」していく。
おそらく、これから、大学関係者と安倍首相との、血みどろの決戦が、何年もの間、続くことになるであろう。日本から人文系の学者が滅びるか、安倍首相が滅びるか。最後の一人になるまで、学者たちと安倍首相と戦いが続く、というわけである。
WW2において、日本は真珠湾攻撃ということで、アメリカ領のハワイ沖で、アメリカに奇襲攻撃をかけた。しかし、日本は結局のところ、アメリカ本土を攻めることはなかった。それには、二つの理由がある。一つは、日本にはアメリカ本土を襲えるほどの兵站をもっていなかった、ということになる。アメリカは、日本本土への攻撃の前に、硫黄島の奪還など、かなりの下準備を行っている。今では、ミサイルは地球の裏側まで届く時代になっているが、当時は、まだ、そこまでの射程距離がなかったこともあり、攻撃拠点をもつことは非常に重要だった、ということである(逆に言えば、今の戦争では、そういった戦術が意味をなさなくなってきている、とも言えるのだが)。もう一つが、そもそも日本側に本気でアメリカに勝とうという考えがなかったんじゃないのか、という疑いである。常に、戦争とは政治の延長であり、なんらかの「有利な条件」を勝ち取るために、常に戦争は、有利な条約を獲得するために、行われる。日本のアメリ専制攻撃は、いわば、唯一日本が今まで戦争を行ってきて、この「抱き付き」戦法が通用しなかった連中だった、ということになるであろう。アメリカは、ほとんどKYと言ってもいいくらいに、まったく、戦争を途中を終わらせ、日本と「手打ち」をする素振りも見せなかった。徹底的に日本を、骨の髄まで破壊することを目指した。アメリカは、日本の無条件降伏にしか興味がなかった。アメリカにとってみれば、当時の日本人が全員死んだとしても、まったくなんの興味もなかったわけである。
あれだけA級戦犯は悪くなかったと言っている連中にしても、一つだけは認めることがある。それは、どんな戦争も勝たなければだめだ、ということである。負けたら、なんの意味もない。そこから、日本は、戦後、

  • 鬱(うつ)状態

になる。つまり、日本人はこのとき「病気」になったのだ。
どんな戦争も負けてはならない。しかし、日本は負けた。無条件降伏をした。とことん、負けた。そして、戦前勇ましく威張っていた連中は、一人残らず、鬱(うつ)になった。確かに近年、日本経済の世界的規模への発展によって、長い間、鬱(うつ)に悩まされ続けてきた、戦前、勇ましかった連中は、日本国内に、これだけの予算があることによって、

  • このお金を世界中にばらまけば、「もう一度日本は世界一になれるんじゃないのか」といった夢を見始める。

もう一度、日本が戦前の日本になるためには、今ある日本の国家予算を、世界中にばらまくことによって、世界中の国々と

  • バーター

を結んで、もう日本人の悪口を言わせなければいいわけである。まさに、FIFAのW杯招致と同じ構造であるわけで、酒女金で世界中の人を「バーター」で自分たち陣営に取り込んで、自分たちの「悪行」を、シカトさせればいい、というわけである。
そしてその典型的な例が、今回の安保法制という違憲法律のゴリ押しなわけであろう。
安倍首相は、最後の採決の日まで、日本国中の人たちを、コケにするような、屁理屈で、論点をそらし続け、いかに安倍という人間と話をするということが、人生において無駄な時間であるかを人々に理解させるであろう。
しかし、安倍首相にとっては、こういった世間の総理大臣のクズっぷり、オチャラケぶり、毎日を必死に生きている人をバカにした態度をとり続けることにおいて、彼にとっては、そんなことは「なんでもない」ことなわけである。彼は、日本人が嫌いだからだ。60年安保で、叔父の岸信介をバカにした日本人たちを彼は今でも恨み続けているのであって、彼にとってみれば、日本人と会話することさえ穢らわしい、と思っているはずである。彼にとっての日本人とは、岸信介ただ一人なのであって、あとのだれだろうと、日本人は彼の「敵」なのだ。
ようするに、安倍という人が日本の総理大臣として、今ある限り、この日本の不幸は決して止まることはない。彼が次々と壊し続ける、さまざまな日本の「資産」を、私たちは彼が総理大臣に留まっている限りの間に、どこまで残せるのかが問われているわけである。
安倍は、台風のようなものであって、彼が総理大臣に居座っている間、どうやって生き残らせるのか、が問われているわけである。
彼の尊敬する吉田松蔭が依拠した思想は、陽明学であるが、これは中国輸入版そのものではない。それは、どちらかというと、日本流にアレンジされたもの、という性格があったわけで、つまりはこれは、「朱子学」という

を厳密に踏襲しようとする連中に「反発」して、ルール(=憲法)なんて、意味ねえ。自分の「心」が「やりたい」と思うことが大事なんだ、というわけである。よって、彼らにとっては、どんなルールも自分たちを縛らない。理屈も関係ない。非合理的でいい。一切の矛盾は必然だ。ここに、ただただ存在するのは「真心」だというわけである orz。
ただただ、ここには真っ直ぐな心があるだけで、これだけに心を寄せて、つっぱしる。
まあ。安倍首相なんていう「粘着質」の、まったく理屈を分かるための努力も興味のない、こういったただの目立ちたがり屋を、日本の総理にしてしまった、日本という国の「不幸」を呪うしかない、というわけである。
私が思ったのは、ようするに、日本の知識人は、こんな安倍のような人間を総理大臣にしてきたわけで、いい加減、こんな奴がまるでクーデターのように、総理の座にいることに、本気で

  • 戦い

を挑まないで今まで来たわけだが、さすがにそろそろ、無理が湧き出してきているんじゃないだろうか。少なくとも、国会議員には、日本の大学教授が

  • ずらっと並ぶ

くらいでないと、おかしいわけであろう。日本の政治は、大学を中心とした知識人はたくさんいるわけで、どう考えても、日本の政府であり政策は、こういった教養のある人たちで、占められなければ、あまりに「怖く」ならないだろうか。
なにしろ、あの安倍総理の国会答弁ですよ。もう屁理屈のオンパレード、論点そらし、すらとぼけ、ガキっぽい馬鹿発言の連発。というか、憲法違反認めてるし。もういい加減、日本人の堪忍袋の緒が切れるんじゃないですかね。こんな政権、さっさと滅ぼして、日本の知識人たちによる仁政を、そろそろ、本気で成立させないと、その前に、安倍軍団に、日本の大学を中心とした、教育機関は、ことごとく破壊されて、さて。安倍のオママゴト政治を日本の知識人がいつ、追放して奪い返すか、それとも、安倍による日本の知識人階級の解体の方が早いか。さっそく見物ということですかねwww