9月26日?

今週の videonews.com を見ていると、9月26日が、国連「核廃絶デー」だ、みたいなことが書いてある。へー、そうなんだ、と思ったのだが、話を聞いていくと、どうも私が聞いたことがない話が、どんどん出てくる。

来る9月26日は、第1回・国連「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」です。昨年9月26日に初の国連総会「核軍縮ハイレベル会合」が開催された(英語資料はこちら)ことにちなんで、この国際デーがつくられました。世界中で、この日にあわせて、核兵器をなくすことについてイベントや企画が行われます。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、この日を核廃絶デー(Nuclear Abolition Day)として、各国での行動を呼びかけています。

この、核兵器廃絶日本NGO連絡会というところのサイトを見ると、この国連総会が開催された日(2013年?)にちなんで、9月26日が記念日になったんだと書いてある。ところが、videonews.com の動画を見ると、ソ連で起きた、ある事件の日にちなんで、その日が記念日にされた、と言っている。
ということは、この国連総会が、この日に開催された理由が、そのソ連の事件にちなんで、ということなのだろうか?
確かに、スタニスラフ・ペトロフとい昔のソ連の軍人の名前が、日本語のウィキペディアになっていて、1983年に事件があり、1998年にソ連の別の軍人が回顧録で暴露して、2013年に国際ドレスデン賞なる平和賞を受賞した、とある。
当時のソ連の核攻撃監視システムが、アメリカからの核攻撃が始まったことを、システムが通知したのにもかかわらず、ペトロフさんは「どうせシステムの不備だろう」と臆断して、上官に報告しなかった、ということで、世界を第3次世界大戦から救った、ということだそうだが、そもそも、アメリカから発射された核ミサイルが、

  • どれくらいの時間

で、ソ連に到達するのか? 何分もないんじゃないのか? つまり、そもそも「核兵器の抑止力」と言うけど、機械のバグで相手国の核攻撃が開始された、というアラートが上がってきたとして、そんなものの正否を

  • 検証

する時間なんて、あるわけがないんじゃないのか? ということは、そもそも「核兵器の抑止力」というのは、不可能ということを意味しているのではないか(確かに、この時のシステムの誤動作のときは、検知したアメリカ側の核ミサイルは数発だったことが、多少、冷静にさせた、ということを意味しているのだろうか)。
ここまで考えてきて、一つ、気になることがある。国際ドレスデン賞って何?
なんらかの、平和賞なら、世界中の人に関係あるわけで、日本語のウィキペディアがあってもいいんじゃないか、と思ったのだが、いろいろ探したけどなかった。
仕方なく、ドイツ語のウィキペディアDresden-Preis)をグーグル翻訳を使って読んでみたのだが、第一回の受賞者が2010年ということで、比較的最近の平和賞ということのようだ。

どうも、推薦人という人がいるみたいなので、だということは、きっと推薦理由を書いた文書があるはずなので、それを読めば、なぜこれらの人が平和賞を受賞したのがわかる、ということなのだろう。
一つわかったことは、比較的最近の世界の動向に関係する、日本語の情報は少ない、ということだろうか...。