サカ豚の憂鬱

それにしても、一昨日の試合は、まあ、日本代表が勝ってよかったのであろう。びっくりしたのは、原口選手が守備エリアに攻撃エリアにと、何往復もする姿で、基本的に守備の選手は、リスクを考えて、あまり前に行かないことを考えると、彼はすごい走っているんじゃないのだろうか。まあ、それでちゃんと後半に得点まであげているわけで、調子がいい、ということなのだろうか。
この最終予選を戦う相手チームはどこも、そこまでの戦力差がないような印象を受けるのは、サッカーというスポーツがちょっとした「違い」で点が入り、ちょっとした「違い」で点が入らないという性質が関係している。どこのチームも、それなりに今までの予選で「点を取ってきた」から、今ここにいるのであって、つまりは、それなりの点を取るための「型」をもっている。相手の守備がうまく「型」にはまり、日本代表が得点できない間に、ラッキーでもいいから点を取れば、どこのチームでも勝てる。それが9月のUAEだった、というわけであろう。
来年、もう半分を戦い雌雄を決するというわけであるが、しかし、私が気になったのは、どちらかというと試合の内容ではなかった。
試合が始まる前から「ビッグ3」といった言葉が、マスコミ上で繰り返し語られ、その3人の今までのレギュラーが先発を外されるといって「煽る」わけであるが、実際、視聴率もよかったようで、この煽りは成功した、ということなのだろうか。
クラブチームで試合にでていないから、試合勘が戻らない、というのはまあ、普通に考えてそんなものなのかなと思わなくはないが、どっちにしろ、今もっている手駒で点数をとって勝たなければならないわけで、実際に2点のうちの1点は後半に、そのビッグ3の本田と香川がからんで取っているところが皮肉にも思われるわけだ。
しかし、である。
ネット上の議論を見ていると、彼らサカ豚が怒っているのはそういうことじゃないんだよね。なんで、本田や香川が試合に出続けてきたのか? ようするに電通のごり押しなんだろ、と。彼らのイメージ戦略の関係で、そうやって試合に出てもらわないと、さまざまなCMなどのスポンサーとの関係で困るから、なんだろうと。
なぜ本田や香川が試合に出ているかといえば、まあ、名門のクラブチームに所属しているからで、今は調子を崩しているかもしれないが、一時期はレギュラーで試合に出続けていた頃もあるから、なんだろうが、それが、サカ豚の視点からは、電通に操られた協会のごり押しに見えると。
つまり、サカ豚の人たちも、さすがにサッカー日本代表のさまざまな問題の「根源」が、電通にあることを、いい加減、分かっているだなあ、というのが印象的だった。つまりこのことは、今さらどうこうというより、昔からずっと、「おかしい」ということなわけだ。どうも、サッカー日本代表

と多くの人が思っていて、それこそが、さまざまな問題の諸悪の根源だと思っていて、概ね、それは間違っていない、というのが多くの人の共通認識となっているのにも関わらず、大手マスコミはその事実を徹底して隠し続けていると...。