ビッグデータに「抗う」とは?

いわゆる「文系」哲学者による「説教」は正直、聞きあきた感じがある。宮台先生が「もう昔のような福祉はありえない。二度と戻ってこない」みたいな、新自由主義的「恫喝」をするとき、そこで語られてきたことは、「ゆとり教育」が示していたように、一般大衆への教育投資を廃止して、ほんの一部の東大に入るような連中「だけ」に対する

  • エリート教育

をむしろ増大させろ、という意味だったわけで、つまり、彼は恐しい人だった、というわけであろう。
私はいわゆる文系の「運命論本」は、本当に悪質だと思っている。というか、何が言いたいんだろう、と本気で考えさせられる。なんで「お上の言うこと」に唯唯諾諾と従わなければならないのか。国家が「国民は国家のやることに逆らうな」と言ったからって、なぜ唯唯諾諾と従うということになるのか、さっぱり分からない。
ばかばかしい。
国民一人一人は自律した存在であり、自らの生きる規範に基いて、日々「戦っている」のであって、なんで一部の反公的な存在に自らを「贈与」しなければならないのか。
例えば、さかんに言われたのが、アマゾンサイトでの「お勧め」広告が、過去の検索履歴や購入履歴によって行われることをもって、実質的に

が人々の「消費」を決定しているんだ、みたいなことを言っていたわけだがw、いや、それが嫌な「消費者」は、それを強いてくるアマゾンサイトと「戦おう」よ、ということなだけじゃないのか、と思うわけである。

Internet Noiseは、Googleでのランダムな検索結果に基づいてタブを自動的に開くウェブサイトだ。シュルツはいわゆるハッカーではなく、オンライン上のプライヴァシーがどれほど危険にさらされているかを米国人に理解させようとしている「善意の人」である。「2017年の現在、インターネット接続なしに市民社会で生きることはわたしにはできません。ISPを利用せざるをえないのです」とシュルツは言う。
そこで個人のプライヴァシーへの脅威に対抗するために、彼はISPやデータの購入者が、ユーザーを正確にプロファイリングできないようにしたいと考えた。3月28日の下院議決はデータ販売を防ぐ規則を撤廃したことで、プロファイリングのための追跡を暗黙のうちに合法化するものだからだ。
オンラインにおけるアイデンティティを曖昧にできれば、広告主はターゲットが絞れず、当局は的確に監視できない。そう考えたシュルツは、ユーザーという「信号」をブロックする「ノイズ」をつくり出すために、「Top 4,000 nouns」(上位4,000の名詞)というキーワードでGoogle検索し、そのリストをコードに組み込んだ。
オンラインプライヴァシーを守りたい? それなら「偽の検索履歴」をつくればいい|WIRED.jp

早い話が、嫌なら「抵抗」しろ、というわけである。ビッグデータに「意味」のある自らの記録を残したくないなら、徹底してそれに抗え、と言っているわけだ。なんで、国家による個人の

  • 監視型支配

に自ら「協力」す<べき>になるというんだ、馬鹿じゃないか。なにが一般意志2.0だ。なんでビッグブラザーに自ら「協力」するなんていう、お花畑が未来の「希望」になるっていうんだ。ほんとゴミ屑以外の何者でもない、運命論文系哲学者は邪魔なんで、早く滅んでほしいよ...。