日本国家に今何が起きているのか?

今の安倍政権というのは、完全の安倍総理を「中心」とした人脈(そこには、日本会議的な人たちも含む)によって、

  • クーデター

が起きているのだろうと思われる。そこにはもはや、自民党、野党、官僚の垣根もない。

  • 安倍周辺
  • その他一般

という区別しかない。つまり、この国を支配している(意志決定をしている)のが、安倍周辺だということであって、彼らはこの国の「すべて」の意志決定をこの「安倍周辺」で行いたい、と振る舞っているように見えるわけで、そこにおいては、自民党の議員かどうかも関係ない。あるのは

  • 安倍の友だちかどうか

しかないわけで、とにかく彼らは「この国の全てのことをこの安倍周辺の人脈だけで決めたい」と思っているようで、どこか、平安時代の藤原一族を思わせるような栄華の極めぶり、ということのようである。
しかし、である。
ここのところ、なにか雲行きが怪しくなってきた。といっても、それは、選挙で野党が勝ちそうかどうかということではなくて、どうもこの日本という

  • 国家機構

の「内部」からの「反乱」が始まっているのではないか、といった色彩を帯びているわけである。

神保:ここに来て、突然、東京地検の特捜部がですよ、大林組の談合と言ってますけど、JR東海ですよ、安倍さんの最大の後見人である、今、相談役なのか分かりませんけど、笠井さんのJR東海が、事実上の談合の対象として、捜査が入ってるわけですよね。それから、ペジーコンピュータの方も、実際は山口敬之氏が深く関与して、麻生さんにも近いと言われているんですけど、同時にNEDOというのは、経産省ですよ、経産省を経由して事実上の税金が入っている。そういうのを見てもですね、突然、東京地検特捜部が、言い方は乱暴ですけど、日刊現代的な言い方をすれば、安倍周辺、安倍友に、突然、手が入ったみたいな話になるじゃないですか。でね、分かんないです。もしかしたら、アリバイ作りだけかもしれないし、逆に言うと、これは一番、総理だのそういうところにはまったく、手が及ばないということが確認できたから入ったのかもしれないし、僕はわからないです。アリバイに逆になる、ということでね。ほんとの所は分からない。ただ、同時に、例えば、宮内庁の次官にまでね、もともと警察官僚だった人を送り込んで、次多分、宮内庁の長官になるんですよ。今回陛下にああやって、官邸の頭越しのように、ああいう、お言葉ビデオみたいなものを流されたりした、ということを、今度、抑えに行くみたいなことまで、やると。それから、会計検査院まで、ああいうふうに、まさかの意見を出しているでしょ。ちょっとこれまででは考えられないようなことが起きているようにも見えるわけですね。
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私は以前に、このブログで、山口敬之のレイプ事件は、安倍自身にとって、命取りになるのではないか、と指摘したわけだが、どうもここにきて、(森友問題と同じように)安倍周辺による「山口敬之」切りが本格的に始まった、ということのようである。
このことの決定的な引き金は、もしかしたら、社会党福島瑞穂議員による、国会での山口敬之のレイプ事件の追及と完全にリンクした形で、この山口が、安倍礼賛本を書いていることを安倍に問い詰めた場面で、自民党議員が「どよめいた」ことにあったのかもしれない。
しかし、いずれにしろ、上記の引用にあるような、ある意味において、日本官僚機構による、安倍「独裁」への反旗を思わせるような動きが、それとなく隠微な形では始まっているのかもしれない(そこにおいて、宮内庁人事にまで、安倍が介入しようとしていることに、いよいよ、日本の官僚機構はその「危機」を認識始めた、ということなのかもしれない)。
安倍「独裁」の特徴は、俗に言う「安倍友」という、安倍周辺の一部の人間関係だけで、この日本を

しようという「陰謀」で、一切の人事から意志決定まで、安倍がOKと言わない限り認めない、といった徹底した姿を示し始めている。そして、重要なポイントは、そこにおける「力学」が今までのような、自民党

  • まったく関係ない

といったもので、完全に安倍一人の「人間関係」に依存しているわけで、例えばそれは、日本会議の「意向」を最大限に尊重するといったような、安倍が「信頼」を置いているかどうかにしか関係しない。そういう意味では、こういった「構造」が続く限り、安倍独裁政権は、安倍を離すわけにはいかないのだから、安倍独裁はなんとしても、維持されなければならない、という形で続くのかもしれない...。