自民党の「スリーパーセル」

ここのところ、三浦なにがしとかいう奴が、テレビで大阪は、北朝鮮の「スリーパーセル」によって、

  • 危険

だ、みたいなことを言ったそうだがw 以下の記事では、元CIAとかいう人によって、私たちは

  • そこまで心配する必要はない

ということが書かれている。

だが、スリーパーはほぼ例外なく、チャップマンのように社会への浸透を図るものであり、暗殺や妨害工作をするわけではない。逆に、そんなことができる急襲チームを長年無難な仕事に就けて潜伏させておくのは、極めて難しい。ハリウッド映画ではあるかもしれないが、現実にはほぼあり得ない。
日本の防諜担当者なら、北朝鮮から暗号放送が流れてくること、そして日本にはさまざまなタイプの北朝鮮工作員がいることを知っているだろう。また、暴力的な任務を与えられたスリーパーも理論的にはいるかもしれないが、基本的には情報収集が主目的であることを知っているだろう。そして北朝鮮で戦争が起きても、日本にいるスリーパーの脅威が跳ね上がることはまずないと知っているだろう。
確かにスパイ活動は、目に見えない闇の世界だ。そしてスリーパーは確かに存在する。だが、平均的な日本人がそれを眠れないほど心配する必要はない。それは日本の防諜機関の仕事だ。彼らが今この瞬間も、北朝鮮の暗号メッセージを分析してくれているはずだ。
北朝鮮「スリーパー・セル」を恐れる必要はない | グレン・カール | コラム | ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト

つまり、いわゆる「スリーパーセル」は地元の現地の人たちに「溶け込む」ことが目的として、何年もその現地の人たちの中で生活をするのであって、そういった人たちが

  • 突然

なにかの「暴力」行為を始めるというのは、まさに「ハリウッド映画」の世界があって、普通そんなふうにはならない(そんなことは、常識的に考えても分かるであろう)、といった主張なわけだ。
というかさ。そんなことを言うなら、なんでそれを「日本」はやらない、と思うのかな?
興味深いのは、この三浦なにがしさん、つい最近、「正論大賞」なるものを授賞したとか。

2月19日、フジサンケイグループが主催する「フェイク大賞」、いや「正論大賞」の贈呈式が都内ホテルで行われた。
周知の通り、正論大賞といえば極右論壇のお手盛り賞r}とも揶揄されている例のアレ。「正論」公式サイトによると、〈「自由と民主主義のために闘う正論路線」の基本理念を発展させた学者、文化人〉に「正論大賞」を、〈日本の論壇に新風を吹き込んだ新進気鋭の言論人〉に新人賞に当たる「正論新風賞」を授与するとのことだが、受賞者の顔ぶれをみると、ほとんどは産経新聞や「正論」執筆者の極右トンデモ文化人ばかり。特に最近は劣化が凄まじく、たとえば、2016年の「新風賞」は、昨年『ニュース女子』で取材とは名ばかりのフェイクレポートを展開した軍事ジャーナリスト・井上和彦氏が受賞する始末だった。
そんな正論大賞だが、2017年の「新風賞」に小川榮太郎氏とあの三浦瑠麗センセイが選ばれたのだ。
三浦瑠麗が「正論大賞」授賞式でもスリーパー・セル発言を正当化! 安倍首相も応援メッセージで完全にあっち側の人に|LITERA/リテラ

しかも、その式上で、安倍首相の花束や献辞を受けていた、と。

しかも、これからは、日本の最高権力者も三浦センセイのことを全面的にバックアップしてくれそうだ。昨年、三浦氏が安倍首相のメシ友デビューを果たしたのは記憶に新しいが、安倍首相は今回の正論大賞贈呈式にもビデオメッセージを贈り、「既存メディアの論調などに決して流されることなく、持ち前の冷静な分析力とわかりやすい語り口で、評論活動を通じておられる三浦さんには、初の女性受賞者としても、今後、さらなるご活躍をおおいに期待しております」と三浦センセイにエールを送ったという。
三浦瑠麗が「正論大賞」授賞式でもスリーパー・セル発言を正当化! 安倍首相も応援メッセージで完全にあっち側の人に|LITERA/リテラ

あー。なるほど、と思ったわけである。というのは、つい最近起きた、朝鮮総連銃撃テロは、ここでの

という明確な

  • メッセージ

を受けて行われている、ということが。

ここで「いつまでも調子に乗っとったら南京大虐殺じゃなくて鶴橋大虐殺を実行しますよ」という虐殺予告のヘイトスピーチを行って日本中に衝撃を与えた当時中学生の桂田雅の父親が今回のテロ実行犯である桂田智司です。
朝鮮総連銃撃テロの実行犯、在特会関連のヘイトデモ常習者でした | BUZZAP!(バザップ!)

ところが、興味深いのが、東浩紀先生のツイッターを見ると、彼はどうもこの三浦なにがしの授賞式の式場に参加していたらしく、さかんに、ツイッターで報告をしているのだが、さて。なぜ東先生はそこにいたのだろう? というか、彼は何度もこの三浦なにがしをゲンロンとかいう有料制の対談番組で、一体、何を話させていたんでしょうね? まあ、普通に考えて、今回問題となっている「スリーパーセル」発言と同等のことは言っているわけでしょう。だって、これだけ長時間の番組なんですから。というか、おそらくはもっと過激なことを言っているはずでしょう。つまり、「だから」この三浦なにがしは、

  • この程度のこと

を民放で発言してもいい、と考えたのであろうし。
こうして、次のような「人間関係」がはっきりした。

  • 安倍首相 -- 三浦なにがし・東浩紀 -- 右翼テロリスト

おそらく、ここには「明確」な人間関係が深く関わっている。早い話が、日本には「たくさん」の

がいるが、それは北朝鮮の「スリーパーセル」ではなく、日本の、自民党の、安倍首相の「スリーパーセル」なのだ。というか、彼らはそもそも隠れてなんかいない。在特会を始めとして、日本には、あまりにも

  • 目立ちすぎている

テロリストなんて、これでもかというくらいに「たくさん」いるわけで、ただ、彼らのテロの「対象」が朝鮮総連などの

  • 安倍の毛嫌いしているもの

であるという違いがあるだけなのだ。こんな分かりやすい連中がこれだけたくさんいて、ほとんど放置されている状況を前にして、それになにも言わないでおいて、なにが、大阪には北朝鮮スリーパーセルが潜伏している、だ。
三浦と東は、これからも、何度も何度もこういった発言を公の場で繰り返し、実質的にそれによって、右翼のテロに

  • お墨付き

を与えていくだろう。彼らの発言によって、これから何度も何度も右翼のテロが頻発するだろう。彼らが何をやりたいのか? それは「結果」に最もよく反映する。彼らが「何をやりたいのか」は結果がよく物語っているわけである...。