中小零細企業はパブリッククラウドを導入しろ!

少し前に、amazon のプライム会員で、アニメ「花咲くいろは」を見て、なるほど、いい作品だな、と思ったわけであるが、ただ一つ、違和感をどうしても感じずにはいられなかった点があった。
それは、ようするに

  • 旅館システム

  • 基幹システム

であった。

旅館業であるため、ITリテラシーが高い人間が多いわけでもなく、サーバのお守りはしたくない......そう頭を悩ませていた宮崎さんに、夫の富夫さんが「クラウドでいけるじゃん」と声を掛けた。当時はまだメジャーではなかった技術だったが、海外の学会を聞きに行くなど、勉強熱心だった富夫さんはクラウドの可能性に気付いていたという。
借金10億円、倒産まであと半年――創業100年の老舗旅館「陣屋」をたった3年でV字回復させた方法 (1/5) - ITmedia エンタープライズ

当初は、自分たちの選定要件を満たしたサービス(ホテルシステム)を探していたが、旅館に求められるシステムはホテルともやや異なる。カスタマイズを繰り返すとコストが膨らむ上、時間もかかると判断し、自分たちで開発することを決めた。
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こうしてエンジニアも確保し、彼の提案でシステム構築にSalesforceを使うことも決まった。正月休暇に入っていた同社に連絡がついたのが、2010年の1月10日。2ライセンスを発行してもらい、その夜から早速システムを作り始めた。宮崎さんが陣屋の女将になってから、3カ月後のことである。
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アニメ「花咲くいろは」は、昔からこの旅館を運営しれきた、女子高生の主人公のおばあちゃんの

  • 思想

に彩られた、素晴しい経営思想の旅館だとは思うが、その「営業ノウハウ」が、あまりにも、そのおばあちゃんに集中しすぎている。彼女の「すばらしい」思想であり、細かい知識は、全従業員に必要な範囲で

されなければならないし、そういった過程で「合理的」な経営の見通しができてくる。上記の例では、

として、「Salesfore」を使っているが、これは世界中で15万件の適用例があると主張しているわけで、ほんと、日本中の零細企業はこの

について、真剣に考えた方がいいと思う。パブリック・クラウドの特徴は、自社内にサーバなどの、機械設備をもつ必要がない、というところにある。つまり、これを始めることに、非常に

  • 敷居が低い

わけである。しかし、果して日本の各所の中小零細企業で、どこまで、こういったパブリック・クラウドが導入されているか。そして、もしもこのブレイク・スルーが日本中で起きるのだとして、それはいつで、誰が音頭をとって、なのか...。