橋下氏の三角関数不要論

NGT48の件は、運営の今村を解任して、これから第三者委員会を発足するとかほざいてやがるが、これ、完全に日大アメフト部の

  • 内輪のノリ

で今だにやって、なんとか乗り切れると思ってやがる。

-メンバーと一部ファンが同じマンションに住んでいるとの報道もあるが。
「警察の捜査内容にかかわることですので、コメントは差し控えさせていただきたい」
NGT山口事件で運営が初会見【一問一答・上】メンバーとファンが同じマンション報道に「コメント控える」/芸能/デイリースポーツ online

あのさ。今、だれもNGT48のメンバーに興味ないんだよ。私たちがなんとかしたいと思っているのは、ただただ、山口真帆が悲劇的な結末にならないようにしてあげたい、という、その一心で今の状況を伺っているわけであろう。はっきり言って、今の状況が明らかにしていることは、彼女以外の全員が、彼女の「敵」だよ。だから、上記のような気が狂っているとしか思えないような、公式の発表をするわけであろう。ようするに、かろうじて、山口一人だけが

  • まとも

だったんだよ。こんな質問すら、まともに答えられないのか。そんなことで、どうやって彼女を守るんだろうねw もう、狂気もここまで行き尽すかってレベルでしょう。
もう、アイドルビジネスは、

  • 売春アイドルのグループ(=反「まじめ」系)

  • 反売春アイドルのグループ(=「まじめ」系)

に分かれるってことでいいんじゃないでしょうか。少なくとも、この二つの勢力を一緒にしておくこと自体に無理があるわけであろう。そもそも、「方向性」が違うのだからw
(いずれにしろ、この話題は現在進行形で、いろいろ変わってきている側面もあるので、この辺りにしておく。)
ところで、少し前に、橋下徹氏が、三角関数不要論、つまり、

と、テレビだかで述べたことが、少し話題になっている。そして、橋下は、このことが話題になっていることを受けて、以下のような記事を書いているようである。

橋下徹"三角関数は絶対必要な知識なのか" (1/2)

橋下氏の言っていることは、そもそも、端的に「不正確」という側面と、「語られ尽している」という二つの批判が行われている。
前者は、ようするに、義務教育。つまり、中学校で習うのは「三角比」だったはずで、三角関数は高校に入らないとやらない、という意味で「義務教育じゃない」という誤解について言っている。しかし、橋下氏の議論は、三角関数

  • 選択課目化

といった方向に議論をしていることを考えると、どうも、高校での数学で「必須」で学ばされる、というところにイチャモンをつけたいようにも受けとれるので、ひとまず、この二つの側面の両方とも、抑えておく必要がありそうである。
後者は何を言っているかというと、このように「○○は、全ての人が学ぶ必要がない」は正しいか? といった質問が投げられたとき、それに対して、なんらかの

  • (回答の)方法

がなければ、これは近代社会とは言えない、ということなのだ。
ではまず、中学で学ぶ「三角比」を考えてみよう。これは、二次元ユークリッド幾何学における、「合同」や「相似」の証明から、ほとんど自明な形で導かれる認識なわけで、この二つを区別することはできない。つまり、もしも「これ」を不要だと言っている、とするなら、その真意は、そもそも

  • 正しい論理を身に付ける

ということ、「それ自体」が不要だ、と言っていることと、ほとんど変わらない印象を受けるわけである。
では、今度は高校の「三角関数不要論」について検討してみよう。この方向で、その主張を、より自然かつ素直に受け取ろうとするならば、橋下氏の視点からは、三角関数は、あまりにも

  • マニアック

で、枝葉末節にこだわりすぎている、というように見える、ということになるのであろう。しかし、多くの人が指摘しているように、連続関数のフーリエ展開の存在定理を始めとして、現代数学を構成している、かなりエレメンタリーな要素として、三角関数が登場していることは、人口に膾炙しているわけで、まあ、あまり説得力がないわけである。
では、ここで上記の橋下氏のブログを見てみよう。ここで橋下氏が語っていることは、ようするに、三角関数と「天皇制」を比較しているわけである。

僕は大学生の頃は天皇制に反対だった。
橋下徹"三角関数は絶対必要な知識なのか" (1/2)

僕が大学生の頃に天皇制に反対だった話に戻すと、司法試験の勉強を始め、憲法を突っ込んで勉強すればするほど頭でっかちになっていき、天皇制と憲法の矛盾に頭を悩ませるようになってきた。そして周囲も憲法を必死に勉強している連中ばかり。ほんと狭い世界で考えていたよね。そうなると現実の国民の感覚、社会の実際からかけ離れた方向にどんどん自分の考えが進んで行ってしまう。おそらく学者の世界ってこんな感じなんだろう。
橋下徹"三角関数は絶対必要な知識なのか" (1/2)

橋下氏が言いたいことは、なんなのだろう? それは、上記の「対比」が、そもそもアンバランスであることが象徴しているように思われる。つまり、そもそも天皇制を学んでいるのは、日本人だけであるにも関わらず、三角関数は日本人以外の外国人も、日本人と同様に学んでいる、というところにあるわけだ。
普通に考えると、この比較は「滑稽」である。なぜなら、そんなに天皇制が「必要」なら、どうぞ、世界中の人に「教育」してくれ、と言わざるをえないからであろう。他方の、三角関数は、そんなことをこっちが言わなくても、どこの国でも、教育されているわけだがw
ようするに、橋下氏は何が言いたいのか。橋下氏は自らが大学時代に、天皇制に「反対」していたことを、たんに間違っていた、と言いたいのではなく、それは

という「狭い」範囲のロジックで考えるから、こうなっているんだ、という方に強調点が移っているわけである。
橋下氏は、たんに「三角関数」が「マニアック」と言っているのではなくて、数学全般。いや、それどころか、

  • ロジックそのもの

が「マニアック」であり、全国民が学ぶ必要はない、というところを強調したいのだ。彼は、そういった

  • 普遍的な真理

といった考えを憎んでいる。それは「天皇制」に反している。橋下氏は、なぜか、自らが大学時代に「反天皇制」を主張していたことを「間違って」いた、と考えているが、そもそも彼は今だに、それを証明できていないのだ。彼は、どうしてもそれと今の憲法学を整合的に解釈できない。そこで、彼が考えたのが

である。世界の中でもまれな、この日本においてだけは、天皇は「例外」として、他の全ての、普遍法則を「破壊」する、という命題を受け容れたわけである。そして、そうすることによって、始めて、彼は天皇制を自らと和解させられた。
このことを、直截に説明するなら、憲法学は「アマテラスオオミカミ」が作ったし、三角関数は「アマテラスオオミカミ」が作った。

  • だから

憲法も、三角関数も「天皇の派生物」である、という意味において、「付属的な価値しかない」と整理されるわけである...。
(橋下氏が言いたいことを極言すれば、義務教育は、天皇への尊崇だけ「教育」していれば、あとの一切の義務教育はいらない、ということになるのであろう...。なぜなら、全ての価値あるものは、天皇から生まれいずる、から、と...。)