文系と理系の違い

文系と理系の違いとは、そもそも、日本の教育カリキュラムや受験学科の区別の関係で、日本の教育界が便利に使ってきた「意味」しかなく、本質的には無駄な区別だろう。
それは、理系を「自然」や「数学」の学問を考えようとする態度が、いかに筋が悪いかを意味しているわけで、ぶっちゃけてしまえば、理系が「自然以外」を対象としたって、なにも問題がないわけである。
しかし、無理してこの区別を考えようとするなら、おそらくは、

  • 文系の定義

にこそあるのではないか、と考えることができそうだ。文系とは「博物学」のことだと考えられる。つまり、「博物館」であり「歴史学」。これらは

  • 固有名

を対象にする学問であって、ようするに、理系がそこから「理論」や「体系」を仮説的に証明していこうとするときの、

  • 原データ

のことだ。文系とは、こういった「歴史的」な生の情報と、とりあえずは「管理」する学問だと考えられる。
しかし、である。
こうして生情報を管理していると、そこに「ある法則」を発見するわけであろう。それは、文系の活動においても変わらないわけで、つまり、そこから「理論」が生まれないとは言えない。しかし、もしもそれが

  • 理論

となったなら、それはもう「理系」なのだ。つまり、理系的に学会システムによって、分析し、よりその詳細を発見していく、学会サイクルが発動できるわけで、もうそうなったら、これを「理系」と呼んでいい、ということになる。
おそらくは、文系と理系の違いなどというのは、この程度のことなのであろう...。