スパスタ最終回の予想

いやあ。アニメ「ラブライブスーパースター」第二期の第11話は、あまりの急展開で、視聴者の感想も、てんで、バラバラ。本気で、分かんないっていう感じなんですかね。
いずれにしろ、一つだけはっきりしていることは、あと次の一話で最終回となること。これだけは、はっきりしている。そして、今回の次回予告は、最後、千砂都が号泣して、それを見てかのんが驚く、という場面だった。そこからは、それなりにシリアスな最終回であることは予想される。
まず、常識的な予想を、最初に書いておこう。それは、3期はない、という予想だ。これは、無印の一期の最後で、ことりがイギリスに「そのまま」留学してしまうパターンを、逆でやる、ということだ。つまり、お互い、よく話し合って、納得して、というパターン。
この場合、主人公が日本にいないんだから、3期はやりようがない、という予想になる。その代わり、

  • 劇場版

で、つまり、春休みに、ウィーンだから、オーストリアにみんなで旅行に行って、マルガレーテを含めて、仲良くなり、まあ、それなりに、「別れ」と共に、この話が終わる、というわけ。
いろいろ言われているのが、一期も含めて、かのんが「世界地図」を眺めていた場面が多く描かれてきたことがある。つまり、彼女の「夢」として、「世界中の人に向けて歌いたい」というものがあった、というフラグがずっとされてきた、ということだ。そこから、彼女の夢として、昔から海外進出があったんだから、みんなでかなえてあげよう、という流れだ。
この展開は「ありえない」とまでは言わないけど、幾つか違和感がある。
その一つが、ウィーン・マルガレーテが、リエラと仲良くなる過程が、かなり強引に思えることだろう。
実は、今回、ひとつはっきりしたことがある。それは、マルガレーテちゃんは、日本のインターナショナルスクールに9月に入学したばかりの一年生と、ネット上の記事で紹介されていることだ。
ここから、彼女が来年の4月に結ヶ丘に入学してきて、リエラのメンバーになるとは考えにくい。というのは、すでに、一年生だから。
そうした場合、すこし冷静になって、マルガレーテちゃんの、ラブライブ世界との「和解」がどのように描かれるのかを考える必要がある。
ラブライブシリーズは、一つの鉄則があると言われている。それは、「悪人はこの世界にはいない」ということだ。これは、原案者の公野さんが公言していることだけに、ここだけは守ってくることは間違いないだろう。
だとすると、それを「どれくらいの尺」で実現するのかが問題になる。
おそらく、この問題を解決する、一番の方法は、来年の4月に、彼女が結ヶ丘に入学し直して、結ヶ丘の音楽科に入って、来年のリエラの一年生メンバーになることだろう。そして、それなりの「ごたごた」がある中で、少しずつ彼女が変わっていく姿を描く、ということだろう。
そう考えると、やはり、今の状況はそんなに分かりやすくない。かのんが留学を誘われた状況で、マルガレーテちゃんは、「もしもかのんが留学するなら、彼女の指導の下でなら、入学を許可する」という、相当、特殊な条件になっている。
そう考えると、この条件の下で、彼女が留学して、それでこのラブライブ世界から「卒業」というのが考えづらい。彼女個人の考えでは、たとえこの条件でも、その学校に入学をしたいだろうから、これで問題がないのだろうが、大事なのは、「ラブライブ世界との和解」だ。これを実現しないまま、彼女はこの世界から離れられないのだ。
だったら、彼女が、結ヶ丘に来て、かのん3年、マルガレーテ1年で、ここで、「彼女の<指導>の下」、高校まではここでやるというのは、相手の学校も納得されやすい条件に思える。
つまり、違和感があるのは、なぜ大学から留学じゃ駄目なのか、だろう。これだけ、

という大会を評価していながら、3年間、日本の高校に通うことを「あきらめ」させて、3年目のラブライブ出場を断念させる選択をさせる、というのは、ちょっと分からないところがあるわけだ(そうだったから、無印で、ことりは留学を止めたわけでしょ)。
なんだったら、3年生になる段階で、千砂都と一緒に、音楽科に「転入」したっていい(もしも留学をするにしたって、音楽科でカリキュラムをこなして、基礎知識をしっかりしてからの方が、なじみやすいと考えられる)。
ここまで、3期はないんじゃないか、という前提で考えてきた。それは、今までのラブライブシリーズが今のところ、2期プラス劇場版で統一されているからだが、実は、今回の第11話までは、ほとんどの人が3期はやるだろう、という前提で考えていたところがある。
一つだけはっきりしていることは、11話と12話はどちらも、「今後どうなるか分からない」形で、かなり意識して、制作サイドが作ってきている、ということだ。
最初に言ったように、普通に考えると、3期はない。まず、12話の「タイトル」が、「私を叶える物語」なわけで、もう、この作品のテーマそのものになっているわけで、これで終わらないと考える方がどうかしている、ということになる。
実際、一期から考えると、一期から継続していた多くの「フラグ」は、あらかた回収されていると考えられなくもない。なら、この辺りで終わる、というのも脚本作成サイドからは推測せざるをえない。
もし、あと一年やるとして、何を描くのか? あまりテーマがないように思われる。しいて言えば、しきめいの中学時代であり、一年組の深掘りが全然足りないことだろうが、おそらく、これをやったとしても、今度は来年の一年生でその問題がでてくると考えれば、なにが、きりがいいのか分からなくなる。
では、12話予告の、千砂都の号泣と、かのんの驚いた顔が、どういう意味なのかを予想しておこう。これを、3期あり、の方向で予想すると、かのんは留学せず、千砂都は「留学してほしい」と最初は言ってみたけど、やっぱりそれはそれで寂しかったから、そう決断してくれたことは嬉しい、という涙みたいになるんですかね。逆だとすると、やっぱり離れることは寂しいよう、っていう感じでしょうか。
(人によっては、もう一つの可能性として、かのんが留学するけど、短期留学で、来年のラブライブまでには帰ってくる、ということを言っている人もいましたけど、どうなんですかね。そうだとすると、マルガレーテちゃんを、かのんが指導する、という話と矛盾しているようにも思いますが。)
多分、多くの人が思っていることは、もしも3期をやらないで、次でテレビシリーズは最後で、あとは、劇場版だとすると、かなり

  • 打ち切り感

が強くなる、ということなんですね。これを見ている人全員に「納得感」をもって描くことは、かなり難しいように思えるわけね。そこは腕の見せどころなので、楽しみにはするけど、本当に「打ち切りだった」とか、大人の事情で、話を止めにきたら、暴動になりますからね。前回のスクスタ騒動を忘れてんじゃねえぞ、と。まあ、少し警戒しながら待ちましょうかね...。