昨日のぺこらのインタビュー

少し話題になっているが、昨日、ホロライブのVTuber(以降、ホロメンと言う)の兎田ぺこらが、同じホロメン海外勢の小鳥遊キアラによる英語圏向けのインタビューを受ける動画が配信された。よって、キアラは回答をもらうたびに、英語で視聴者に内容を答える形でインタビューは進む。
この配信が興味深いのは、すでに多くの日本勢のホロメンが彼女のインタビューを受けていたのに、ぺこらが今頃になって行われた、ということだろう(まあ、コミュ障のぺこらがこういうのを嫌がるのは分かるが)。
ただ、そういった形式的なことだけじゃなくて、内容も興味深かった。
まず、キアラは、ぺこらにどうやってホロライブに入ったのかと聞いている。それに対して、ぺこらは回答に曖昧に答えるわけだが、キアラは

  • (応募ではなく)スカウト

で入ったということを、無理矢理彼女の口から言わせる。なぜぺこらがためらったのかというと、彼女はそもそも、今まで、そこをはっきりと言ったことがなかったからだ(応募とは違った形でホロライブにはいったことを、過去に、同期の3人とは違った形で入ったという言い方で説明したことはあったが、それも一瞬ふれたくらい)。つまり、彼女はこういったメタなことは、ほとんど、放送で言わないようにしている。
しかし、それに対するキアラの答えは「スカウトで入っていることを公言しているホロメンが別にいる」という理由で、だったら、なんでぺこらだけそういう場合を言えないのかが理解できない。
この話は、かなりデリケートだ。もちろん、多くの人は、彼女がホロライブに入る前から、ネット上ではそれなりに活動していたことは、当時は知らなっただろうが、その後、嫌でも耳に入ってくる。だとするなら、当然そこの

  • 連続性

が問われることになる。
なんていうか、こう考えてくると、キアラはかなりKYな人で、あまり回りに気を使えない性格なんだろう、ということが分かってくる。
そして、次がさらに問題のあるやりとりだったわけだが、キアラは「奇妙な」質問を始める。
「あるホロメンが以前に言っていたが、ペコラは、ファッションセンスがない、と。いつも、ユニクロを着ていて、つまり、ださい、と。最近はファッションセンスはよくなりましたか?」
これを聞いた途端に、ぺこらは、警戒感がMAXになる。
まず、ぺこらは、キアラに「そのホロメンは誰だ?」と聞く。しかし、キアラはそれに答えない。すると、ぺこらは
ユニクロはほとんど着ない。最近よく着ているのは、ゾゾタウンだ。」
「これからは、ユニクロを極めたい。」
と答える。少し時間が経過して、キアラは、さらに奇妙なことを言い始める。
「いまのは、視聴者からの質問でした。」
これを聞いて、すぐに、ぺこらがつっこむ。
「これ、アンチが書いたんじゃねえのか?」
おそらく、ぺこらの突っこみは正しいだろう。なぜ、ぺこらが警戒したか? それは、ぺこら自身が、そこまで、ユニクロを着ていないことを自覚しているからだ(自分のことですからね)。しかし、キアラはさも当然のように、

  • あるホロメンからの情報

として、ぺこらに語っている。だとすれば、当然、ぺこらは「これを言っているのはホロメンの誰か」なんだろうと考えるだろう。なぜなら、まるでそれが当然のように、キアラは「誘導尋問」しているからだ。よって、ぺこらはこの時点で、

  • この嘘情報を流している、ホロメンは誰なのか?

と、ホロメンの誰かが自分を陥れようとしているのだろう、と警戒したわけである。
もちろん、そういった可能性は考えられる。それは、深刻な意味じゃなくて、「ジョーク」としてだ。そんなに大きな意味じゃなくて、もしかしたら、各配信のどこかで、そういった軽いジョークのつもりでそんなことを公の電波で言ってしまった人がいたのかもしれない。そして、おそらくは、この「ユニクロのジョーク」は、ホロメンの中でも、プライベートでは鉄板ネタなのかもしれない。いや、もっと言えば、世の中一般では、どこの地域の子どもたちもやっている話だと言ってもいい。
(いや、もっと可能性があるのは、ぺこらのファッションセンスが疑わしいという話は、ホロメンのだれかが言っていたが、別にそこで、ユニクロの名前をあげていないケースだ。あくまで、この質問をした視聴者が勝手に、ユニクロに言及したかのように、脚色した、と。まあ、ぺこらのファッションセンスがわるそうというのは、想像できるわけだから、この点に、ぺこらがそこまで反論していないところから、彼女の反応が微妙だった可能性はある。)
しかし、彼女たちはそういった立場の人間じゃない。番組を見ていれば分かるように、さまざまな企業から案件をもらって、タイアップ番組をやっている立場なわけで、特定企業を貶めるようなことを言えるはずがないのだ。
だから、すかさず、ぺこらは「これからは、ユニクロを極めたい」と、なんの脈絡もなく、突然、2回言っている。
うーん。キアラは、海外勢だが、英語も日本語も話せるという意味で、ホロメンの中でも貴重な存在なのだろう。それだけに、彼女自身がどこか、甘やかされて、大切にされているのかもしれない。そこから、彼女の細かいことは気にしない、楽天的な性格がこういった「失言」を連発させたのかもしれない...。