日本代表の正体

今回のW杯は、とりあえず、日本が決勝トーナメントの進出して、日本国内は盛り上がっている。しかし、これが「なんなのか」については、あまり人口に膾炙していない印象がある。
結局なんなのか? つまり、ドイツに勝って、コスタリカに負けて、最後にスペインに勝って、一位通過したわけだが、これって、なんだったのか、何が起きたのかが、あまり語られていなくて、曖昧になっている。
そこで、改めて3試合を後ろから振り返ってみたいと思う。
スペイン戦は、始めて、日本は5バックで始めた。これは、過去のスペインであり、バルセロナが負けた試合を振り返ってみれば、ある意味で当然の選択だった。だって、ほとんどそういう試合しか負けていないのだから。
そして、前半スペインに攻められたんだけど、その理由は結局のところ

  • ミラーゲームになっていなかった

に尽きる。30分くらいで田中が前に出て、前田と「2トップ」になったわけだが、これでミラーゲームになったわけで、これで「安定」したわけだ。
そして、後半の得点シーンだが、この2点は実質、3分くらいの間に起きている。確か、前田が今までにないくらいに猛烈にキーパーに襲いかかったのをきっかけにして、次々と日本の選手がハイプレスで奪いとった。特に、伊東が自分のマークしている相手を見捨てて前にプレスに行ったのが全てで、まさにこれそこ

  • デュエル

だったw いや。このハイプレス。この3分しかやってないわけねw そりゃスペインだって、混乱するよ。その後、他会場でコスタリカが一瞬、逆転したこともあって、スペインは攻撃的な交代を次々と行ってきた。そして、その意図は、

  • 左サイド

を活性化されることだった。ところが、日本はここに、富安を交代で入れてきた。これによって、左サイドがまったく生きなくなってしまった。まあ、富安はアーセナルでプレミアの屈強な選手と一対一で勝ち続けている選手だからねw
では、コスタリカ戦はどうだったのか? 有識者によれば、日本はこの「5−4ブロック」にかかんにチャレンジしていたし、その「戦術」はよく考えられてきた、と言われている。つまり、やることはやって、全力を尽くした、と。確かに、スペインはこのチームに7点とったけど、それは、4バックの間にかなりとったわけで、比較はできないと。
では、ドイツ戦はどうだったのか? なぜ日本は前半、苦労したのか? それは、結局のところ、

  • ミラーゲームになっていなかったから

と言われている。というのは、後半、日本が陣形を代えて、ミラーゲームにもちこんだら、

  • むしろ、日本の方がドイツに「勝っていた」

からだ。
今回のW杯で、たしか、オランダだったかが、どこかの試合で「マンツーマン」をやっていた試合が印象的だったが、こういった「マンツーマン」の試合では、各個人は自らのプレーエリアを間隔えをつめられて奪われることで、普段の攻撃ができなくなるんですね。
今回の日本代表は、この「マンツーマン」での守備で

  • 勝てる

選手が揃っていることが特徴だ、と言っていい。
では、次の試合のクロアチア戦を予想してみよう。上記から分かるように、おそらく日本は、

  • ミラーゲーム

を狙ってくる。つまり、「マンツーマン・ディフェンス」だ。これで相手の攻撃の目を潰して、前半を最小失点にもちこんで、最後は森保の「奇策」のハイプレスをどこで起動するか。まあ、この試合プランに、クロアチアがどうやって対策してくるかがポイントだろう...。

追記:
サッカージャーナリストの木崎さんの取材によると、昨日の記者会見で森保監督は、試合途中で、守備的から、超攻撃的に変えて、点をとったと思ったら、すぐに守備的に戻すという試合中にコロコロ変える戦術を

  • フットサル

からのアイデアを取り入れた、と言っているそうである。実際、フットサルではこの戦術は当たり前だそうで、もしかしたら、今回の日本が世界のサッカーを変えていくのかもしれない...。