ウクライナという国は滅びる

私がウクライナを疑わしいと思うのは、そもそもこの国は、ソ連が分割され、独立してから、この国はどのような経済的な基盤によって今に至るまで、生き延びようとしてきたのかが疑わしいからだ。
ソ連時代に、あの地域は東部は、

  • 工業地帯

だった。つまり、鉄鋼業が盛んだった。よって、独立した後も、ここを中心に国家の基盤を形成していく、と思っていた。
ところが、である。
考えてもみてほしい。鉄鋼業地帯が、その生産活動を継続するのには、「エネルギー」が必要だ。しかし、ウクライナ国内は、そこまで発電するためのエネルギーがとれない。
つまり、ウクライナの工業地帯が「継続」するためには、明らかに、ロシアからのエネルギー供給の「継続」、つまり、

  • 友好関係

が前提になければならない。ところが、ウクライナ政権は、一貫して「親アメリカ政権=敵ロシア政権」が生まれ続けてきた。つまり、彼らの「甘い言葉」に、ウクライナ国民は騙され続けてきた。
しかし、このことは逆に言えば、「国民に約束しちゃっているから、今さら、ロシアと仲良くやれない」と言っていることと変わらないわけだ。今さら、やめられない。
しかし、この道が「ジリ貧」であることは、少し論理的に、合理的に考えられれば、誰でも分かるわけであるw このどう考えても、解決の道がない「自爆路線」を続けるためには、なんらかの

  • 大逆転

を起こさなければ、継続できない、そういった「無理筋」と呼ばれるような、なんらかの「世界革命」を起こさないと実現できないw
つまり、核兵器の使用である。今のところ、アメリカはウクライナ核兵器をプレゼントしていない。しかし、もしもアメリカがウクライナ核兵器をプレゼントすれば、一瞬で、ウクライナはそれをロシアに向けて発射するだろう。なぜなら、それを使ってなくなったとしても、また、アメリカにプレゼントしてもらえばいいからだ。そうして、いっくらでも、アメリカから、核兵器をプレゼントしてもらう。ゼレンスキーは、プーチンが死んだと分かるまで、ロシアに向けて、核兵器を打ち続ける。実際に、ウクライナ政府の中枢幹部は、ずっと前から、世界中の国は、ロシアに向けて、核兵器を打つべきだと訴え続けている。自分がそう言っておいて、いざ、自分が核兵器を打てる立場になって打たないわけがないだろうw
こう考えると、今のウクライナの行動を「コントロール」しているのは、アメリカであることが分かる。バイデンは馬鹿みたいに、ウクライナに武器とお金をプレゼントしているが、ウクライナ

  • 一線を超えた

ロシアへの武力攻撃をやらないように、やれないように、その範囲での武器しか提供していない。なぜ、ウクライナがロシアの住宅街に向けて、爆弾を打っていないのかは、それしか理由がない。
つまり、今のウクライナ戦争の「バランス」は、「アメリカ」が生み出している。
さて。
このことは日本と比べてみても分かると思う。日本は、絶対にエネルギー大国と「喧嘩をしない」政策を行っている。この一点において、日本は

  • アメリカに逆らって行動している

わけであるw イランとも喧嘩をしないし、サウジアラビアとも喧嘩をしない。じゃあ、今回のロシアはどうなのか? G7の協調行動としては、ロシア非難を同調しているが、

  • サハリン2に日本は参加している

ことから分かるように、日本はロシアからの天然ガスを買っている。そりゃあそうだ。今、日本のエネルギー依存度が、極端に中東に偏っている。もしも、中東に政変が起きたら、日本に一切、エネルギーが入ってこない。そう考えたら、どう考えたって「隣国」のロシアの、天然ガスの手段を手放すわけがない。やっては駄目なのだ!
これが分かっていない日本人が多すぎる。WW2において、日本がアメリカに先制攻撃を仕掛けたとき、そもそも日本はアメリカから、石油を買っていたw 日本は馬鹿だったw でも、少し考えてみようよ。今の日本の雰囲気。全員、

  • 絶対にロシアを許すな。ウクライナのための日本の全てを捧げよ

だよ。まったく、当時のアメリカ憎しと同じじゃないかw
日本のポピュリズムは、マスコミに煽られたものだったとしても、おそらく、ロシアを許さないだろう。そして、ウクライナにために、自らの私財を全て注ぎ込んででも助けるべきだ、といった連中が、わんさかと湧いている。
ウクライナ国内は、そのほとんどをロシアからのエネルギーに依存している。そもそも、ウクライナ国内の原発ソ連時代のものであり、そのプルトニウムはロシアの規格のものだろう。ロシア以外から提供されるなんて考えたこともないのではないか。
ウクライナは、ロシアからの天然ガスをずっと提供されてきた。それはソ連時代から「自明」のものとして行われてきた。
しかし、である。
ウクライナに「親欧米政権」ができたわけだ。これは字面上から、いいことに思われるかもしれないが、反対から読めば、「敵ロシア政権」ができた、と読むのが正しいわけでw、ようするに、アメリカ国内の反ロシア勢力と、ウクライナ国内の反ロシア勢力がくっついて、政権を転覆したのだ。
すると、どうなったのか? ウクライナ政権は、次々と反ロシア政策を繰り出す。国内のさまざまな場面でのロシア語の禁止、ロシア語話者の公務員からの排斥、年金の停止。
そもそも、ウクライナは貧しい国だ。お金がない。そのため、そもそもロシアから流れてくるパイプラインの天然ガスの使用料の支払いがとどこおっていた。じゃあってことで、天然ガスが止められる。
しかし、ね。
ウクライナは東部の工業地帯に、ロシアからの天然ガスが渡ってこなかったら、その地域は発展できないんじゃないのか?
なぜウクライナは貧しいのか? それは、国内の農業製品が、「ブランド」として評価の低いブランドにされてきることが大きい。その原因の一つは、チェルノブイリ原発事故だ。
ヨーロッパはウクライナ産の農産物を買わない。というか、人間が食べる食料として買わない。あくまで、肥料用としてしか買わない。だから、ウクライナの農産物は、アフリカに売られる。
こんなに安く買い叩かれていて、しかも、東部の工業地帯を発展させるのには、ロシアとうまくやって、安くエネルギーを買うしかないのに、そのロシアとうまくやっていこうという気がない。
すると、どうなるか?
まず、ウクライナに産まれた若い人は、そもそも、ウクライナに留まる動機がないわけであるw まず、ウクライナ国内で教育を受ければ、それなりに外国語が身につく。すると、若い人は、その国に行って働けば、

  • ウクライナ国内でもらえる給料と桁違いの給料がもらえる

わけだから、わざわざ、ウクライナ国内に留まる理由がないわけだ。若い人ほど、ウクライナ国内に留まらない。
結局、ウクライナ国内にいるなら、それなりに儲かる産業に関わりたいと考えるなら、東部の工業地帯が魅力的なはずだが、そもそも、ウクライナ政府自体が、ずっと昔から、ロシアと仲良くやるつもりがない。安いエネルギーが隣国から手に入るから、工業地帯の発展の未来があるのに、それをまったくやる気がないウクライナ政権。
ウクライナ政権は、未来をどう考えているのだろう? そもそも、ゼレンスキーは最初、親ロ派として選挙に立候補した。それが、

  • 転向

したのは、政権内の「反ロ武闘派」の圧力に耐えられなかったからだ。そこから分かるように、そもそも、ゼレンスキーは合理的に今の政策を選択していない。この方向を選択しなければ、政権内に留まれないことが分かっているから、それを選んでいるだけなのだ。
ウクライナ政権は、アメリカの反ロシア派と結びついて、

を考えている。ロシアに親アメリカ政権ができれば、ロシアの全てのエネルギー資源を、アメリアのやりたいように

  • いっくらでも安く

アメリカはそれを自分たちのものにできる。
アメリカとウクライナは、それが可能だと考えている。ある意味で、アメリカが南米やアフリカなどでやっている「政権転覆」をロシアで起こせばいいと思っている。実際、そうやって、ウクライナ

になったんだから、ロシアもそうすればいい、というわけだ。
古くは日本がアメリカのものになって、ウクライナアメリカのものになって、次はロシアの番だ、と。
しかし、である。
ロシアのプーチン大統領も、国内には多くの「過激派」を抱えている。プーチンの今の政策ですら、「生温い」と言って、彼のウクライナ政策は全然駄目だと言っている人も大勢いるわけで、どうやってそういった人たちを「親アメリカ派」に代えようというのか。
ロシアはそもそも、国内に多くのエネルギー資源があるわけで、それらを売れば、いくらでも儲かる。アメリカにひこらして、自国の主権を譲り渡す必要がない。
この戦争はロシアの「負け」では終わらない。ロシアが負けるというのは、ロシアが「殲滅」されるということで、負けるというのは、

  • WW2で、アメリカにエネルギーを買っていたのに、アメリカに戦争を仕掛けた日本が、エネルギーがなくなって負けた

というように、ロジスティックス(兵站)によって負けるわけです。ところが、ロシアは国内にいくらでもエネルギー資源がとれる。つまり、ロシアは負けたくても負けられない国だ、ということになる。
ウクライナアメリカも、ロシアに勝ちたいと思って戦争をしていない。そうじゃなくて、

としか考えていない。
そもそも今、何が起きているのかを、もう一度、考えてほしい。
ウクライナで確かに民間人が死んでいる。しかし、考えてみてほしい。あまりにも死んでいる民間人の数が少なくないか? ということは、ロシアは民間人を殺さないように戦争をしているんだw これは「戦争」なんだろうか? ロシアはウクライナ国内に軍隊を進軍させている。しかし、彼らはウクライナの民間人を殺していない。ただ、ウクライナ国内にいるだけなのだ。じゃあ、ウクライナ軍は何を行なっているか? ウクライナ軍は、全ての情報が、アメリカの軍事衛星から送られてくる。その命令に従って、鉄砲を打っている。あそこに、ロシア軍がいる。こっちに、ロシア軍がいる。そこにピンポイントに銃を打って、ロシア軍を殺している。もちろん、ロシア軍も反撃するから、それなりの戦死者は両軍に出ているんだろうけど、いずれにしろ、こういった形で、基本的には民間人は殺されない。

  • ロシア軍は、ウクライナ国内に進軍する。
  • ウクライナ軍は、ウクライナ国内にロシア軍がいるから、そこをピンポイントで発泡して、ロシア軍の進軍を止めて、後退させる。

この二つがずっと続いているだけなのだw
なんなんだろう?
当たり前だけど、ウクライナ国内には、ロシア語話者がたくさんいる。それだけじゃない。彼らの親戚の多くは、ロシア国内に住んでいる。つまり、進軍しているロシア軍の身内だ。身内に被害は出したくないから、なるべく、民間人に向けて銃は打ちたくない。実際、多くのウクライナ国民が、

  • ロシア側に避難している

わけだ。しかし、それに対して、ゼレンスキーは「ロシア人はロシアに帰れ」という姿勢なわけで、ようするに、ウクライナ国内のロシア人は「敵」と考えて、ウクライナ国内から追い出す政策を、ずっとウクライナ政府は続けてきた。この延長に今があるに過ぎない。
まず考えてみよう。バイデンの大統領は長く続かない。彼はいずれ、大統領を辞める。そうした場合、それ以降もアメリカがウクライナを今のレベルで支援するかは疑わしい。そもそも、この前のゼレンスキーの国会演説でも、三分の一の共和党員は参加していない。バイデンが大統領の座から降りるやいなや、アメリカがウクライナへの支援を止める可能性はかなり高い。
そうした場合、ウクライナはそもそも、ロシアからエネルギーを買えるのだろうか? おそらく、ゼレンスキーは大統領の座にはいられないだろう。つまり、親ロ政権にならない限り、ロシアはウクライナにエネルギーを売ってくれなくなる。これだけ、反ロを貫いてきたんだ。今さら、ロシアのエネルギーが欲しいと言ったって、

  • 百年の恨み

ってあるからね。もうロシアはウクライナを信用しないだろう。
ロシアの考えとしては、もうウクライナそのものになんの同胞意識もなくなる。あくまで、ウクライナ東部のロシア語話者居住地だけを、

  • 仲間

と考えて、「そこ」だけに手厚い援助を行う。
そうすると、どうなるか?
まず、ウクライナという国が、徹底して貧しい国となる。東部の工業地帯はロシアにとられて、売れる産業もなくなって、そもそも、ウクライナ国民が、ウクライナに留まる動機がなくなる。おそらく、急速に、

が進むだろう。若い人は全員、出稼ぎに行く。それでなにも困らない。必然的に、ウクライナという国が、なくなるんじゃないだろうか?
そもそも今、ウクライナ政権は機能していない。これだけ、国内が戦場になってしまっているので、政府機能が動いていない。ただただ、戦争を継続するためだけの機関になっている。
実際に、ウクライナ人は、ウクライナ政府に税金を払っていなくて、

に税金を払っているんだそうだ。いや、もう、ウクライナ政府なんて、この世にないってことじゃん。実質的に、この形態は未来永劫続くだろう。もう、ウクライナ政府を再興できない。やるための手段がない。そして、それを一番思っているのが、ウクライナ国民なわけだ。
そもそも、ウクライナ国民は自分が「ウクライナ人」だと思っているのだろうか? ウクライナという「民族」は存在するのか? ウクライナ国民は、自分が「ウクライナ民族」に属していると思っているのだろうか? なにがどうなったら、ウクライナ人なのだろうか?
おそらく、唯一のウクライナにとって、助けになる補助線は、彼らが

だということだろう。カトリックである限り、彼らは「欧米側」の一員であることになる。つまり、

と、EUは考えるし、なにより、アメリカがそう考える。これは、勢い

となる。なにが起こっても、EUにとって、ロシアは敵でウクライナは味方なのだ。その理由は、ウクライナカトリック

  • 自分たち

だけど、ロシアはロシア正教で、

  • 自分たちじゃない

からだ。今、マスコミをほとんど覆っている言説は、全て、このレベルの話だ。ロシアは敵、ロシアは自分たちじゃない、ロシアはカトリックじゃないがウクライナカトリックカトリックはEUでありアメリカ。つまり、

この一点だけは絶対に変わらない。だとするなら、絶対にEUはウクライナへの支援を止めない。よって、絶対にこの戦争は終わらない。終わらないけど、

なぜなら、誰も、このウクライナという国が続かなければいけないと考えていないから...。