私は週刊文春のデジタル版の月次のサブスクを買っていた関係で、今日の12時に、松本人志の第二弾の記事を読んだ。知らない人が多いようだが、昨日、吉本が松本の活動休止を発表した「理由」は、今日のこの記事を文春サイドが事前に、吉本と松本に「こういう内容の記事を掲載します」と通知していたから、ということを忘れてはいけない。
分かるだろうか?
それまで、吉本と松本は「活動休止をやらなくても乗り越えられる」と思っていたのだw しかし、第二弾のこの記事を見て
- 降参
したわけである。それだけ、この第二弾の記事の内容は彼らにとってショックだったわけだ。
まず、松本は第一弾でのA子さんの証言は、行為後の小沢とのLINEのA子さんからのお礼リプで全否定できると考えていたようだ。しかし、第二弾では、文春側はまるでこの流れを読んでいたかのように、行為後にA子さんが親しい友だちとこの事件を会話している内容を公開した。当り前だが、権力をもっている上司に本音を言うわけがなく、逆に、自分が親しい友だちであればあるほど、「本当のこと」を語るだろう。つまり、こういった「エビデンス」が用意されていたことをまったく考えていなかったのかもしれない。
次に、松本のこの「上納システム」が、
- 常習化
していた実態を暴露した。つまり、この事件と「同等」の「パワハラ=セクハラ」が、無限に行われていた、と。
私はこの後者の方こそ、決定的だったと思っている。まず、吉本と松本がなによりも考えなければならなかったのが、スポンサー対応だった。しかし、この「常習」性については、もはや、申し開きができない事実なわけだろう。これをもって、松本が今のままテレビに出続けることは不可能になった。
そして、もっと深刻なのが「女衒」役の吉本芸人が、これからも、次々と告発される危険性である。
多くの人は、そもそも、この「事件」がなんなのかを分かっていない。なぜ、文春がこの記事を書いたのか? それは、これを書くことには、歴史的な「意味」があると考えたからだ。それは言うまでもなく、
- ジャニー喜多川
- エプスタイン
の「問題」に並ぶくらいの「歴史的な事件」だから、と文春は読者に、自分の記事を買ってほしい、と言っているわけである。
分かっているんだろうか? これは完全に、ジャニーズ問題と同型だ。ジャニーズは結果として、会社の「解体」を逃れられなかった。考えてみてほしい。今後、吉本の芸人をテレビは使えるのだろうか? これから考えられるのは、
- 大量の吉本芸人の「退社」
じゃないだろうか?
twitter.com(1/n) 小沢側のLINEが女性週刊誌に出たが、これにより疑惑は覆る可能性は低い。その原因の一つは、有名な『早稲田大学スーパーフリー事件』である。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro https://t.co/cH0PZT3Qpw
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(2/n) 今でも有名な早稲田大学スーパーフリー事件では、10人弱の「鬼畜班」と約40人の「和み班」に分かれて、強姦を連携・組織化していた。前者は強姦の実行を"担当"していたが、後者は何をしていたか?#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(3/n) 後者「和み班」は被害者の酔い潰しやブロッキング(友人から引き剥がしたり、他者から見えない場所へ連れて行く)など強姦の幇助、被害者の丸め込みを担当していた。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(4/n) 「和み班」は、被害者を丸め込むに当たり、輪姦の終了後に缶コーヒーをおごる、ファミリーレストランに連れて行く、無理やり笑顔を作らせて写真を撮る、などの事後処理行為がおこなわれていた。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(5/n) 勿論「和み班」の目的と意図は、後で警察の捜査を受ける等の問題になった時に和姦を主張するためにである。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(6/n) 刑法が改正されて不同意性交等罪、不同意わいせつ罪となり、司法機関が『事前の同意形成』を重視するように変わったのは、早稲田大学スーパーフリー事件の加害者たちの手口から得られた教訓が有るからなのである。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com(7/n)週刊文春の第一報記事が出てから既に日数が経過したにもかかわらず、事後の挨拶文ぐらいしか出せないということは、逆に「『事前の同意形成』が有ったことを示す、手持ちの根拠が無い」ということを示唆している。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月5日
twitter.com→(8/8)
— cell_automaton (@automaton_cell) 2024年1月6日
おそらく、まともな法的アドバイザーも松本のそばには居ないのではないか。
自分のポストが「全面的に事実無根(ホテルには行ってさえいない)」とした吉本興業の公式コメントと、衝突・矛盾することに気づいていない。#松本人志#MatsumotoHitoshi#小沢一敬#OzawaKazuhiro
早稲田大学のスーパーフリー事件を覚えている人は少ないかもしれない。もちろん、今回の松本はスーフリと「同じ」レベルの犯罪の「重罪度」があるとまで、私が言いたいわけじゃない。
しかし、多くの人が忘れてはならないのは、スーフリ事件の当時においてさえ、その当時の法律がスーフリの犯罪性を裁くに必要十分な法律が整備されているかが疑われていたわけである。そして、それ以降、この
- 反省
を受けて、性犯罪の法律は整備されていった。
分かっているんだろうか?
なぜ松本は「モンスター」となったのかと思うかもしれない。しかし、彼が以前に書いた自叙伝には、かなり露悪的な自分の「性癖」について暴露している。多くの人が言及しているように、若い芸人やバンドのメンバーが、集まってくる女性ファンを次々と「食って」いる、という話は聞く。しかし、少なくともこれは、自分のファンで「やられ」に来ている女性が多かったから、性に奔放だったとしても、そこまで事件性には発展しなかったのかもしれないが、今回の松本の場合は、もはや松本自身が老人になって、そういった「若手」に、若い女を「(自分を隠して)集めさせ」て、ホテルの一室に二人きりになるまで誘導して、もはや
- 逆らえない
ような状況に誘導して、パワハラ(自分の要求を拒否したら、業界からほされる)、セクハラ(キス、体をさわる)を繰り返しながら、最終的には、セックスをやることを承諾するまで、返さない。
つまり、おそらく今後、今回のような
- 松本システム
が「合法」となることがなくなるような、「法改正」の議論、つまり、より精緻な法整備の議論が活発になるだろう。
吉本と松本が根本的に勘違いしているのは、これが「法律」問題じゃないことだ。大事なポイントは、被害女性たちの
- 人間の尊厳
が、松本と彼の「女衒」たちによって「損なわれた」と、日本中の女性たちの「ほとんどすべて」が思った、というところなのだ。そうである限り、その吉本と松本が今迄通りに、テレビに出続けることはできない。スポンサーが松本と吉本の芸人が、自分がスポンサーとなっている番組に出演させることを許さないから、必然的に吉本興業という
- 盛者必衰のことわり
を知ることになるのだ...。
追記∶
ユーチューブで、arc timesという、望月衣塑子と尾形さんの二人による報道番組があるが、そこで松本事件の分析がされている。そこでの内容で気になる内容としては、
- 松本がワイドナショーに出ると言っているが、事件の当事者の一方だけを出演させるのが、テレビの公共性を考えて問題。
- 松本より女衒行為をやったことがわかっている芸人の三人は刑事犯罪で重罪になる可能性がある。日本の法律で売買春は違法だが、行為者には重い量刑がない。しかし例外があって、斡旋は重い量刑が決まっている。
いずれにしろ、この事件は刑事事件に発展する可能性は十分にあるようにみえますね...。