松本人志擁護派や伊東選手擁護派に「うんざり」

正直、この話題はもう、結論が出ている、という感想しかなくなってきている。ところが、ネットでの話題を見ていると、どうも、いわゆる「弁護士」とか「評論家」みたいな人の方が、トンチンカンなことを言っているという印象を受ける議論を展開していて、なんなのかなと思ってしまう。つまり、

をどう考えるのか、だ。
まず、松本の方であるが、彼が困っているのは、テレビのスポンサーが松本を使うことを嫌がっていることであって、それ以上でもそれ以下でもない。であれば、松本や吉本がスポンサーやテレビ局を説得すればいいんであって、ましてや、週刊誌を裁判で訴えるなんて、

  • この問題

になんの関係もない。しかもこの訴状が、あまりにも質が悪い。松本は今回の問題を文春が報道したことによって、自分が仕事をするために重大な支障となり、精神的苦痛を受けたんだから、

  • 文春は報道をしてはいけなかった

と言っている。しかし、先週のサンジャポでも弁護士が議論していたと思うが、

  • もしも文春が報道した内容が「真実」ならば

むしろこのことは、文春の報道には「公共的な意味があった」ことの

  • 証拠

になってしまっているわけで、はからずも、松本自身が書いた訴状によって、松本事件の報道の「公共性」が証明されていることの自覚がないw つい最近の映画監督の事件もそうだが、あれも、何年か前の文春の記事から始まっていて、結果として、刑事事件で立件にまで行っている。分かる? もしも、この映画監督の事件が文春に報道されなかったら

  • この映画監督による「連続レイプ」

は、今も、闇に隠れて繰り返されていたかもしれない。
松本は訴状で、いかに「文春の報道内容がずさん」かを主張しているが、その「ずさん」であると判断する理由はどこにも書いていない。ただ、松本が「ずさん」と言っているだけにすぎない。この10ページ足らずの訴状は、本当に裁判官に

  • 分かってほしい

と思って書いているのか? これを読むのは裁判官だ。その裁判官が「松本がなにを言いたいのか?」が分かるように、松本は書いているのか? 当り前だけど、訴状とは人に読んでもらうために書くものだ。そこには、「分かってほしい」と思っている側が、その内容を必要十分に記載する必要がある。それを裁判官が、「分かった」と思えるから、訴えた側に始めて共感して、好印象をもって、相手をしてくれるわけだろう。
ところが、松本の訴状には、結局、松本がなにが言いたいのかが、まったく、主張してあるように読めない。まず、5億円が欲しいと言っているが、慰謝料で5億円というのは、日本の裁判の

  • 相場

と完全に、かけ離れている。つまり、松本側が「真面目」に裁判をしていない、という印象を受けざるをえない。
そんな巨額な慰謝料を求めておきながら、裁判官に何を認めてほしいと言っているのかが、さっぱり分からない。松本は「無理矢理じゃない」と言っているが、であれば、当日に始めて出会った女性が、

  • どうして

松本と「合意」のセックスをやってもいいと思ったと、松本が考えているのかを、普通、訴状に書くだろう。こういった「ストーリー」なんだから、自分には非はなかったんだと、当日の具体的なストーリーによる「説得」があって始めて、裁判官は

  • 松本はなにが言いたいのか

が分かるから、彼の主張のこの部分は擁護に値する、と考えることが可能になる。しかし、松本の訴状にはそれがない。つまり、なにも言っていない。5億もほしいと言っていながら、なんの建設的なストーリーの提示もない。これで裁判官になにを判断してほしいと思っているのかも、さっぱり分からない。つまり、本気で裁判官に自分を勝たせてほしいと思っているのかも疑わしい。裁判官を「なめている」「馬鹿にしている」印象を与えるだけ、にしか思えないわけだ。
まあ、この裁判や週刊誌報道を離れて考えるとしても、業界的には、松本っていうのは有名人だったらしく、こういった女遊びをずっとやってきていたことがよく知られていたそうで、業界の女性に聞けば、いっくらでも、松本の飲み会に行って、さんざんな目にあった、という話が、いろんなところから出てくる。
以下の動画の女性だと、最後で断ったら、呼ばれた女性が全員、みんな、大の大人なのに、松本に長時間、正座させられて、やっとの思いで逃げてきた、とある。

m.youtube.com

あのさ。私たち、会社員として働き出して、正座とか土下座とかさせられる? まあ、ないわけでしょ。そりゃそうで、仕事の現場って、そういった外形的な暴力はまず、今では、ありえないわけでしょ。
これさ。断ったら、セックスはやらずに済んだから、よかったって話じゃないわけ。いや、松本側は、レイプはしていない、と言いたいのかもしれないけど、正座させられるとか、ものすごい

  • 恐怖体験

なわけ。セックスを断ると正座をさせられて、罵倒を浴びせられて、そりゃ、トラウマだってPTSDだって、なるよ。大事なポイントは、こういう「暴力行為」を、ずっと、繰り返してきていた、というところなわけでしょ。
まあ、世の中的に松本擁護派って少ないよね。だから、あまりこちらについてはなにかを言いたいというのはそれほどないんだけど、伊東擁護派って、特に、弁護士とかに多いんだよね。
その理由は、伊東選手が日本代表に出られない現状が今のままであっていいのか、という動機から擁護している印象を受ける。
しかし、ね。
これもこのブログでずっと言っているけど、やっぱり裁判は関係ないんだよね。まず、女性側が刑事で訴えて受理されている件は、もしも有罪となれば、実刑もありゆるので深刻だ。しかし、そこまで行くのかどうかは、そんなに簡単じゃない。厳密な証拠にもとづいて、立件するかが判断されるわけで、証拠不十分での不起訴も十分にありうる。
しかし、そのことと伊東が日本代表に復帰するかは完全に別の話だ。まず、伊東はそもそも、今回の件に対して、協会や日本代表監督からのヒアリングに答えている。その上で、協会はスポンサーの配慮から、伊東を日本代表から排除している。
考えてみてほしい。森保監督は、今までも、日本代表に選ぶ能力があると世間が考えている選手の多くを選んでいない。それは、チームの輪を乱す、札付きと世間から思われている選手であるという理由以外に考えられない人だから、というわけだろう。
もしも森保が、こういった選考基準を適用しなければ、日本代表はもっと潜在的には強かったのかもしれないが、森保はさまざまな点を考慮して、そういう選手を選ばなかった。そして、それはよかったのかどうなのか分からないけど、結果として、W杯はベスト16だった。
そう考えると、伊東選手についても、同様になるのだ。
森保の日本代表は、

  • スポンサー・ファースト

であることは公然の事実だ。彼は、それを受け入れた上で、W杯決勝での好成績を目標にしている。どんなにミスマッチでも、南野は一定時間使わなければならない。これが、ものすごくハイリスクであることは、今回のアジア杯のイラン戦で自明だったと思うが、それでも、森保はこの条件の中でがんばろうとしている。そう考えた場合、伊東の問題は、今までのチーム作りからは巨大な穴ではあるが、幸いにして、まだ、本大会までには時間がある。じっくりとこの対策について考えることができる。
まあ、伊東選手擁護派の弁護士たちが勘違いしているのは、なにか、伊東の日本代表選出が裁判と関係しているかのような世論誘導を行っていることだろう。まあ、そうでなかったら、伊東から裁判費用をかき集めて、お金儲けができないからねw
まあ、そろそろ「うんざり」してこないだろうか。
松本にしても伊東にしても、いい加減、記者会見をやれ、だろ。そして、スポンサーを説得しろよ。自分の言葉で語って、世の中の人々を説得してみろよ。なにも言わないで、隠れて、スラップ訴訟をやって、何億円とか、

  • 金くれ

って、お金の亡者みたいな姿をさらしているだけの今の状態で、どう考えても、二人ともそれ以外の「余罪」が世間にばれるのが怖くて、びくびくしているようにしか見えないわけだ...。