まあ、なにが起きたのかだけど。今、プレミアリーグの首位がリバプールなわけだが、国内リーグ戦とは別に、カラバオ杯というトーナメント戦を戦っていた。まあ、日本の天皇杯とか、そういった感じ。
その決勝をチェルシーと戦った。普段はプレミアを見ない私も、ダゾーンでやってたので見たのだが。
言うまでもなく、チェルシーといえば強豪で、この2チームはいつも接戦をやっているんだけど、今のチェルシーは若手中心で、これから、といった印象。
問題はリバプールで、確かに、リーグ戦では首位ではあるけど、完全に野戦病院状態で、特に、前線がみんな休んでいる。そもそもリバプールの戦術とは、前線に世界有数の
- 個で得点できる超強力な矢(や)
を並べて、あとはなんとかしてくれ、というチームなのに、その強力な攻撃陣がいないw
これで、どうやって勝つんだとみんなが思っていたわけだけど、ぼっこぼこにシュートを打たれまくったけど、延長後半に一点をとったリバプールがそのまま勝った。
なぜこの試合がこんなに注目されているのかだけど、まあ、決勝で勝ったんだから当然なのかもしれないけど、遠藤の評価が絶賛の嵐だからだ。
そもそもなぜリバプールは勝てたのだろう? もちろん、キーパーやセンターフォワードのコナテが優秀だったし、よく守ったことは確かだ。しかし、興味深い記録として、遠藤が出場した試合のリバプールの
- 勝率
がほとんど全勝だ、という記録がある。
遠藤の守備の基本は、守備的な場面においては、
- 相手の攻撃を遅らせる
ことだ。攻撃的な場面においては、
- ボールを奪い、攻撃につなげる
プレーということで、どちらも「デュエル」と呼ばれる。相手が得点を奪うとき、どうなっているかというと、
- 味方の守備の陣形が整う前に、ボールを運んで、プレッシャーの弱い状況でシュートまでもちこむ
ことによって得点となる場合が多い。よって、大事なことは、
- ピンチのときに、どれだけ、相手の攻撃を遅らせられるか?
であることが分かるだろう。だから、遠藤は必ずしも、デュエルでの勝利にこだわっているわけではない。たとえ、デュエルでかわされて、ピンチになったとしても、その
- ワンプレーの時間
によって、味方の守備陣形が整えば、相手の攻撃を防げる可能性は上がる。微妙だが、遠藤がやっているプレーというのは、こういった「少しの時間をかせぐ」ものであって、これが、実際のリバプールの勝率を劇的に変えるまでの結果を与えていると考えると、確かに、彼こそがリバプールの
- 最後のピース
だったと言ってもいいんじゃないだろうか...。