タニマチ資本主義

W杯が終わってから、とんと日本代表のことを、このブログでも書いていなかったわけだが、最近週刊誌で、本田選手と、彼の「タニマチ」と噂されていた、TATERU との関係について記事が載っていたことを思い出した。

本田圭佑、TATERUでコケる⁈ - NAVER まとめ

TATERU の経営危機なのかどうか知らないが、本田選手が仮想通貨などの

  • 怪しい広告塔

としてメディアで使われていたことは、だれもが知っている話なわけで、ようするに、そういった

  • プロフェッショナルw

な人(そういえば、NHKの番組で自らをそう自称してましたねw)を、まるで、アマチュア選手のような「清く正しい」人であるかのように扱うことが間違っているわけであろう。おそらく、ハリル解任に、本田選手は深く関わっているわけで、それはなんのことはない。もしも彼がハリルが監督でい続けることで、ずっと控えだったり、あわよくば、ハリルの一存で落選なんてことにでもなっていたら、こういった

  • タニマチ

たちは、彼を広告塔として使った目論見が完全に外れたわけであろう。
恐しい話である。
そういう意味で、ハリルが解任されることは、こういった「タニマチ」連中がどれだけのプレッシャーを日本サッカー協会に働きかけたかを考えてもらえれば、

  • 日本代表は本田選手によって「呪わ」れていた

と言っても過言ではないのではないか。
私はそういう意味で、今でもこの本田選手の一つ一つの発言を「警戒」しているわけだが、ともかくも、TATERU の問題が彼を当分の間は

  • おとなしく

してくれるのではないかと、一安心しているところである。
そもそも、資本主義を考えたとき、経営者はどんなに

  • 儲け

たとしても、従業員に払う給料を除けは、そこから「いくらでも」総取りすることができる。つまり、儲かれば儲かるほど、いくらでも、それを自らのポケットマネーにすることができる。
これこそが、現代の資本主義の「あらゆる」矛盾を象徴している、と言っても過言ではないだろう。
例えば、アメリカのサンダース議員は、最近、amazon のベゾスを「狙い打ち」したと解釈されている

  • ベゾス法案

を議会に提出している。

法案の中身は、「500人以上の企業で、その従業員の賃金が低くて、食料品の買えるフードスタンプの受給や家賃補助、医療補助などの社会福祉の恩恵を受けている場合、その従業員が政府から受給した総額を税金として雇用主に課税して徴収する」というものです。
1兆ドル企業アマゾンに、あのサンダース議員が一撃

この記事では、この法案はおそらくは成立しないだろうが、amazon の今後の経営には大きなインパクトを与えるだろう、と予想している。莫大な利益を上げている企業の従業員の給料が雀の涙のために、フードスタンプなどの

  • 国家の福祉

に頼らなければならない、というのは、国家侮辱罪だろう。国家に巣喰う悪魔だ。莫大な利益をあげているんだから、当然それは従業員に遍く行き渡らなければならないにきまっている。私も、この対策は

  • 本質的

だと考えている。そもそも、会社は「だれのものか」を考えるなら、会社の利益は、「一定の割合」において、全従業員に「公平」に「配分」されなければならない、と考えている。こういった「タニマチ」社長によって、利益を独占されている限り、この資本主義社会の矛盾が終わることはない。
さて。だとするなら、どういった「経営」が私たちの考える理想だと言えるだろうか?

ウィリー氏は次のように話してくれた。
「私たちは、ファンとの結びつきを重要視しています。ファンが自ら、このクラブの成長に関わっているんだと感じてもらうことが大切だと考えています」 そのための施策が、大きく2つある。一つが、GM信任投票制度だ。4年に一度、シーズンチケットを保有するファンによって、GMに対する信任投票が行われている。例えばバルセロナでも、ソシオによる投票制度は存在する。だがサウンダーズの場合、特筆すべきは、その投票率の高さにある。12年に実施された信任投票では、約1万8000票が投じられ、投票率は50%を超えた。バルセロナが昨年4月に実施した、本拠地カンプ・ノウの改修計画のソシオ投票率が約31.7%。これと比較しても、非常に高い数字であることが分かる。 投票率を高める秘訣(ひけつ)は簡単だ。シーズン中のホームゲーム終了後、スタジアムで投票を実施している。試合を観戦し終わった後、その足で投票に行く。その気軽さが、投票率の高さに結びついているのだ。
もう一つが、評議会の設置だ。シーズンチケット保有者25名から同意を得たファンが、評議員として毎月会議を開催している(現在41名)。この評議会には、クラブの各部門の責任者も参加し、活発な意見交換が行われている。さらには、年に一度、クラブのオーナーたちと直接会う機会が設けられ、ファンの要望を代弁することもできる。このように、サウンダーズが意識しているのは「ファンと共にクラブをつくる」ことだ。
「たとえクラブにとって不利益になったとしても、ファンとの結びつきを大切にする姿勢は変わりません」とウィリー氏が続けたように、GM信任投票制度や評議会の設置は、クラブにとっては、必ずしも好都合とはいえない場合もある。だがそれでも、「ファンとの接触が何よりも大事」だと同氏が言うように、ファンの意見を吸い上げる仕組みをつくり上げた。これにより、ファン自身がクラブの運営に関与していると感じられるようになっている。まさに、サウンダーズというクラブの存在が、ファンにとって『自分事』になったのだ。
知られざるMLSの世界 シアトル・サウンダーズFCが掲げる"ファンと共に"というブランド | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

これは、アメリカのサッカーリーグMLSの一つ、シアトル・サウンダーズFCの経営方針であるが、ここで一番重要なのが

  • GM信任投票制度

だ。ようするに、タニマチ社長は

  • 信任

されなければ、会社から追放される。この緊張感がない限り、すべての資本主義は腐敗する...。

善悪の政治

日本の政治構造が、第二次安倍政権において、急激に変貌を遂げたことは、別に、難しいことを知らなくても、安倍首相を中心とした、取り巻きたちの

  • 醜態

のニュースが、これでもかと流れてくるようになり、だれもがそれを知らないでは生きられない世界となってしまった。
ようするに、

を中心とした、一切の日本の「権力」が、内閣に集中する政治システムが「完成」したことで、どんなに安倍総理が醜い醜態をさらしても、彼が辞任に追い込まれることはない。

記事は安倍・石破両陣営の不協和音を報じているのだが注目すべきは安倍陣営の動きが鈍いというくだり。「首相の出身派閥である細田派(清和政策研究会)の責任も大きい」と書き、その理由として
下村博文文部科学相西村康稔官房副長官、萩生田氏の主導権争いが起きたからだ。》
と3名の名前を書いていた。産経は主導権争いの具体例も書く。
《3氏がそれぞれ首相官邸に多数の案件を持ち込んだため、首相の京都入りの日程調整がつかなくなり、地元で動員をかけていた西田昌司参院国対委員長代行を激怒させた。》
当人たちは真剣だろうが、実に喜劇的な光景だ。しかしこんなマヌケなことってあるのか。
総裁選戦線異状あり? 読売・産経が名指しした「ふぞろいな3人の“首相周辺”」 | 文春オンライン

ちょっと思いつくまま並べてみよう。「朝日」「読売」から拾ってみた。
・「総裁選は党員や党所属議員ら限られた人にしか投票権がない。一般人にも届くような討論会をしても仕方ない」(首相周辺) 朝日8月22日
・党内では「石破氏を支持した議員は今後3年間、首相から徹底的に冷遇される」(首相周辺)読売8月4日
・首相周辺は語る。「総裁3選後のレームダック(死に体)化を防ぐには、相手候補を壊滅させるくらいの圧勝しかない」読売7月26日
いかがだろうか。「首相周辺」の強すぎる言葉。行間から伝わってくるのは虎の威を借りる狐の姿である。 
総裁選戦線異状あり? 読売・産経が名指しした「ふぞろいな3人の“首相周辺”」 | 文春オンライン

日本のこの「痴態」は、外交にまで及んでいる。安倍の「とりまき」が論功行賞をと、専門家でもないのに、しゃしゃりでてきて、国益を損う。
しかし、である。
この方向、つまり、官僚から政府に権限を集中する動きは、民主党政権のときから、目指されていた動きだったのではないか、というのは思わざるをえない。
それが、「ネトウヨ」が権力の頂点を奪った途端に、たんに「危険」な仕組みとなることは、つまりは、民主党政権のときから考えられたリスクだったのではないか?
リフレ政策にしても同じで、政府によって、日銀の人事に介入したから今の政策があるのであって、そのことは、そういった介入を行ったがゆえの「リスク」に常に悩まざるをえない状況をもたらしているわけで、この二つは離せないわけである。
結局のところ、「善意」の政治は、「悪」が頂点を奪った時点で崩壊する。悪は、善が用意した「ファシズム」の道具を利用して行われる...。