日本の医療崩壊という「喜劇」

京大の宮沢先生の動画を見ていると、最終的にこの人がなにを言っているかというと、日本の医療崩壊は嘘だ、ということなんですね。その理由は、アメリカやヨーロッパは、あれだけの患者数がいるのに、なんとか、医療は続けられている。その百分の一の感染者に過ぎない日本が、同じくらいの医療キャパシティがあるはずなのに、それを提供できないのは「おかしい」。だから、

  • 直してくれ

と。それだけなんだよねw
え? って思ったわけ。なにかを直さなければならない。それは分かっている。つまり、直さなければならないことが

  • 存在している

ことは分かっている。だから、直してくださいって、具体的な「直し方」を示すのが「専門家」の役割なんじゃないのか、と思っていたら、そもそも、この先生自体も、どうもそれ以上は話すつもりも、なぜ自分がそれ以上を話さなきゃいけないのかも分かっていないようで、やれやれ、って思うわけだ。
専門家は、なにかが「存在する」ことさえ示せば、一つの業績なのかもしれない(いかにも、「基礎研究バカ」の考えそうなことだw)。しかし、「存在する」とはなんだろう? 存在は、なにか微かな、徴候を「示唆する」行為に似ていて、だからといて、具体的な「直し方」を提示したことになっていない。つまり、存在は

  • 非実践的

な態度だ、ということになる。つまり、いくら「存在」の話をしていても、世界は何も変わっていかない。
もしも、京大の宮沢先生がマスコミに出て、なにか「偉そう」なことが言いたいなら、チームを作って、そこには、政治学の専門家も、法律の専門家も、日本の医療の事情に詳しい人も含めて、全体としてもパッケージを提示しなければならない、ということになったはずなのに、そもそも、そういったことに興味がないわけね。そりゃそうだよ。ただの

  • 基礎研究バカ

なんだからw こんな奴に、日本をひっかき回されて、国民はみんな、大迷惑だよ。
ここのところ、日本の医療崩壊とか言って、日本医師会とか東京都医師会とかが、急に記者会見を開いて、国民に呼び掛ける、なんてことを始めた。
なんだ、なんだ、ってみんなが思っている。
というのは、なんで、こんな奴らが、急に、国民の前に現れたのか、って疑問なわけだ。普段は、国民の前に一度として現れたことがなかったのに、ちょっと困ったことが起きたからって、急に、人前に現れる。そんなに人に話を聞いてほしかったなら、普段から、国民の前に現れて、もっと語りかけてくるべきだったんじゃないのか、と思わなくもないわけだw
じゃあ、なんでそうなのか、と言えば、「非常事態」だから、ということになる。ん? そもそも「非常事態」って、それに備えることが「非常事態」なんじゃない? だって、「予想」できたことなんだからw 今までなにをやっていたの? なぜそうなのか。これは、一言で言える。

  • 日本の医療システムは、医師会という「圧力団体」と、自民党の間の「談合」で全てを決めてきたから

ということになる。つまりは、一度たりとも国民と相談したことなんかない。自分たちの内輪で全部決めてきたくせに、いざ「危機」になると、国民のみなさん助けてくださいって、無理だよねw いや、いいよ。無理は無理として、だったら医者は「国民を見捨てる」のでしょう。背に腹は変えられない。でも、そうなったらそうなったで国民は「国民を見捨てるのは医者じゃないんだから、あんたたち、医者失格だから、今すぐ辞めてください」ってなるよね。つまり、「別の人に変わってください」って。まあ、実際に別の人に変わればいいんだよ。だって、お前は「負けた」んだから。つまり、たかだか医者になることに、そんな「学力」は必要ないんだ。誰だってできる。普通に真面目に勉強をやっていれば。でも、なれないのは「親の七光」とか、「産後の肥立ち」とかw、ようするに、

  • お金持ち

の家に産まれないとなれないようになっている。つまりは、医者たちとは日本の

  • 上流国民

だったわけだw 考えてみてほしい。学校時代の秀才は「みんな医者になった」わけだ。つまり、頭のいい日本人は、みんな、医者になっている。実際、医者と話していると、いかにも頭のいい人の話し方をする人たちばっかだよねw 日本の知性は「無駄に」医者ばかりになっている。じゃあ、なんでそうかといえば、

  • 医者になることに「うまみ」があるから

なわけだろう。まあ、ほとんどここに、日本の経済の衰退の原因があると言ってもいい。じゃあ、どういう「カラクリ」によって、医者はそんなに、「おいしい商売」になっているのか、ということになるわけだ。

森田洋之:アメリカは別ですね。ヨーロッパの国って、病院って、ほとんど公的存在なんですよね。公立病院、もしくは、公的病院。民間病院って、あんま、ないんですよ。しかも、大きな病院がほとんどです。なので、国がまず、公的だから、国の指揮、命令傾倒が届きやすい、ということですね。あなたの病院は、これに、コロナに特化しなさい、とか。あなたは、コロナやらなくていいけど、後方支援をしてください、そのかわり、看護師を回してださい、とか。そういう、なんか、大きなデザインができるんですけど、日本の場合、八割以上民間病院で、しかも、中小病院が非常に多いので、基本的に、民間の競争で成り立っているのが病院の業界です。なので、協力関係というよりは、どっちかというと、ライバル関係の方が強いんですよね。まとまりにくい、全体のデザインをしにくい、というのが日本の医療業界の特徴だと思っています。
日本のコロナ対策論議に根本的に欠けているもの(米村滋人東京大学大学院法学政治学研究科教授・内科医) -マル激

医療ジャーナリストの森田さんはこう述べているが、まあ、変だよね。日本の医療システムって、膨大な公的なお金が投入されているのに、医者たちは、ほとんど

みたいな人ばっかりで、困ったときに、まったく言うことを聞いてくれない。じゃあ、なんでそんなに、国家が医療業界にお金を注いでいるのかって、まったく分からないよね。だって、医者のやってることって、今回の感染症にしたって、

  • 公共政策

そのものなわけでしょう。だったら、そもそも、そんな「私立病院」なんて、いざというとき、まったく、国家の手足にならなくて、逆に

  • お客獲得競争

ばっかり、必死になって、邪魔なだけなわけじゃない。なんで、全部、「公的機関」になっていないんだろうね。でもそう言うと、いわゆる

たちが、怒髪天を突いて怒るわけじゃないw 民間でやんなきゃ「非効率」になる、って。いや、非効率もなにも、逆に

  • 平時に極端に「最適化」して、非常時に「役に立たない」

んだったら、そもそも、そんな、国家からの補助金をもらうなよ、ってなりますよねw
うーん。
しかし、ね。こんな議論、今まで聞いたことがあるだろうか。これまでの新型コロナの議論の中で。じゃあ、なんでこの議論を誰もやらないの? そりゃあ、一つしかないでしょう。

  • 頭のいい日本人は全員、医者になっていて、医者の人は自分のことだから、誰でもよく知っているけど、利害損得を考えて、こんな話を人前ではしなくて、逆に医者以外は「バカ」で偏差値も低いから、これに気付けない

もう、これしかないよね。こんなゴミ国家、近いうちに滅びて、中国に吸収されるんじゃないの...。

京大宮沢先生の数あるデマの中の一つ

この人も、5ちゃんねるの、ひろゆきと、アベマTVで、会話して、途中で自分で一人で勝手にブチ切れて、放送事故を起こしてから、すっかり、デマ発生装置になっちゃいましたよね。
この第3派についても、最初に言及し始めていた頃は、

  • もうピークは過ぎた

と言ってたんですよね。なぜなら、今見ている波は、二週間前の波だから、って。つまり、下降局面なんだから、どうせ何もしなくても下がるんだから、だから、みなさん「今まで通り」に生活しましょう、って本気で言ってたんですよね。
(あの、私は思ったんですけど。その時も、確か、あと一週間くらいで、減少します、って言ってたんです。もちろんそれは、「すでにピークが過ぎて」いるなら、そうじゃなきゃいけないんだけれど、じゃあ、宮沢先生がなんでそう言ったのかの理由なんだけど、おそらく、中野先生から、

  • K値

の予測を教えてもらってたんじゃないでしょうか。ツイッターで今回はそのグラフを報告はしていなかったと思うけど。実際、何度も何度も、「今でも参考にしている」って宮沢先生は語っているんですよね。しかし、さ。そもそもこのフィッティングが、

  • 上昇から下降に転じる瞬間の予測

については、絶対にこれでの予測は不可能。これが、世間にはバレちゃっているわけですよねw でも、中野先生はあいかわらず、第2波に続いて、第3波でも予測してましたよね。まあ、相変わらず、外しているわけですけどw
ツイッターでは、このエセ科学を責められて、宮沢先生は「自分は専門じゃないのでK値モデルの数学理論を理解していない」と言い訳していたんだよね。でも、あんた、第2波のとき、先生自らがテレビでK値での予測のグラフの「解説」をやってたわけで、なにを今さら、しらばっくれてんだって、あきれた記憶がある。)
ところが、どうでしょう。
ごらんの通り、東京の感染者はずっと、右肩上がりですね。
すると、ある時、宮沢先生が今まで言っていたことを、無視するかのように言い始めたのが「目玉焼き理論」なる、うさん臭いシチュエーションタイプのモデルの説明なんですよね。
確かに、今までの新型コロナの公式の説明を思い出しても、今までの感染症と比べても違った特徴をもっていることは分かっていたわけですよね。そして、そう考えれば、一般的な数理モデルである、SIRモデルが局所的な現象の説明モデルとして、もっとフィットするものがあるんじゃないのか、と考えるということはそんなに変な話ではない、とは言えると思うわけです。
でもね。そんなことなら、世界中の数理モデルの研究者だって、とっくに気付いていますよね。事実、西浦先生も、SIRモデルの変形版についてのアイデアを話されていたときもあった。
もともと、SIRモデル自体が一般的な感染症のマクロな動態をモデルにしたものなのであって、その大きなグランドデザインを考えるのにおいては、新型コロナだって、その一般性の中に含まれることにおいては、十分にその大きな特徴をとらえることには役に立つわけだし、もともと数理モデルとは、そういった目的をもって使われるものなのであって、だから、一長一短があるわけで、細かいローカルな特徴をモデルに含めば含むほど、理論が複雑になって、大きな特徴をとらえるのには使いづらくなる、ということもあるわけで、つまりは

  • 目的

次第だ、ということなんだよね。
つまりさ。本人が「数理モデルは専門じゃない」と言っているように、どうも、宮沢先生自身が今でも勘違いされている、と考えるのは正しいのでしょう。つまり、宮沢先生は西浦先生が「間違っている」ということを主張するために、目玉焼きモデルなるものを言い始めたわけ。でも、SIRモデルは、もともと「近似モデル」なんだから、間違っているもあっているもないわけでしょう。だから、その批判は、そもそもがトンチンカンなわけ。
じゃあ、なんでそんなことを言っているのかといえば、それは

  • 西浦先生が「間違っている」ということを主張する文脈

なわけでしょう。それを証明することが、自分が正しいことの証明であるかのように。
しかし、上記の文脈を見てもらえば分かるように、そんなことよりもなによりも、

  • (東京の)もうピークは過ぎた

が「間違っていた」というのを認めない限り、一歩として話は進まないわけでしょう。間違えたのなら、なぜ間違えたのか。それをしなければ、反省もなしに、また同じ間違いを繰り返す。
そして、以下ですよね。

東京では9日に過去2番目に多い572人の感染が発表されたが、これは都が発表する「報告日別の新規陽性者数」に基づくものだ。
ところが、無症状者などを除く「発症日別による陽性者数の推移」をみると様相は異なる。新規陽性者は11月17日に318人に達した後は200人台で推移するなど徐々に減り、今月4日が152人、5日が118人、8日が21人となっているのだ。
宮沢氏は、「発症日ベースで考えれば、東京都では11月17日にピークアウトが起きたのはデータから明らかだ。感染から4日から14日程度で発症するため、感染日ベースなら11月10日前後にピークアウトしたことになる」と解説。
東京、コロナ第3波すでにピークアウト! 「目玉焼きモデル」で自然減していた説 京都大ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授が明言(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

この文章なんだけど。これを「普通に」読んだ人は、

  • ここで宮沢先生が「明らか」と言っているのは、「4日が152人、5日が118人、8日が21人」を指している

と思いますよねw
でもね。今のグラフは以下です。

f:id:martbm:20201216195438j:plain

これ、今の、12月15日更新の、発症日別の陽性者数のグラフだけど、これを見ると

  • 4日が266人、5日が228人、8日が307人

になっているわけ。どういうこと? って思うかもしれないけど、つまり、報告日別の方は、基本的にその日のグラフが変わることはないんだけど、発症日別のグラフは、後から、過去の分がどんどん増えていくんだよね。少なくとも、半月分くらいはそう考えた方がいい。
だとすると、さ。
なんでこんな変な文章になったのか、ですよね。
考えられる理由は、一つは、宮沢先生自体が、この時「勘違い」して、報告日別の「特徴」をど忘れしちゃって、ライターの方に、そう説明しちゃった、というケース(私はこの可能性の方が高いんじゃないか、と推測していますがw)。
もう一つが、ライターの方が宮沢先生の説明から勝手に勘違いして、あっ、先生が言おうとしていたことは、こういうことだったのか、と解釈してこう書いた、という場合ですよね。
たださ。もしも後者だとしてもさ。本当に、ライターの方を責められるのかな、と思うんだよね。だって、宮沢先生は「明らか」と言っているわけですよね。ということは、ライターの方だって、

  • 先生が自明だ、と言っているんだから、だれがこのグラフを見ても明らかな特徴がそこにあるはずだ

と思うわけじゃないですか。そうすると、「4日が152人、5日が118人、8日が21人」くらいのドラスティックな変化でもしていなければ、そこまで言わない、と思ったとしても、責められませんよね。
でも違った、と。
あのさ。そもそも、この東京のグラフって、結果として検査を受けることになった人じゃないですか。だとしたら、さまざまな理由で、人数の増減が起きてまったく不思議じゃないわけじゃないですか。そういう視点で見たら、このグラフを

  • 第3波は、ずっと東京は「右肩上がり」

と解釈するのは、常識的な感覚のある人には当たり前の見方ですよね。
でも、宮沢先生は「第3波の第2波」とか言い始めたわけですw あー、って思いますよね。つまり、なんでそんな言い方をしているかというと、自分が

  • もうピークは過ぎた

と言っちゃったから、もう前言をとりさげられなくて、それとの「整合性」をでっちあげるために、「第3波の2番目」とか「第3波の3番目」とか言い始めた、ってわけw
まー、ライターさんも、まさか、こんな「自分の間違い」をとりつくろうための、自己都合で、意味不明に勝手にどんどん複雑に「なぜか」している、謎の理論の説明を聞かされているなんて夢にも思っていないから、勘違いするのも、仕方がなかったんじゃないですかね...。