2015-07-16から1日間の記事一覧

「終わり」というイデオロギー

一般に、ヘーゲルというのはカントの後に現れた哲学者として「カントを超えた」業績を残した人といった解釈をされる。つまり、ヘーゲルはカントの上を行っているのだから、カントなんて読む必要がない。ヘーゲルさえ理解すれば、歴史の最先端に行ける、みた…

THE BLUE HEARTS「電光石火」

カントの三批判書というのは、おもしろい構造になっている。 まず、純粋理性批判においては、理性(=計算)の問題を、理性的である人間のその様態と、実際の理性という能力によって結果する計算との、微妙な諸関係を探求する過程となっている。 他方におけ…