長野まゆみさんの作品は、強烈な意味やメッセージを感じさせないもので、だけど、ある印象を残していく作品を書きますね。私はそれほど影響されていないんですが、この作品だけは特別ですね。もし彼女の作品を最初に読まれるなら、これを読んでみられてはどうでしょうか。ちょうど、私が上京してきた頃に読んで、自分のフワフワしたSFやファンタジーの世界のような閉鎖された世界のように日々の暮しを感じていたときに(自分のアパートの一室と仕事の現場の往復、それだけの毎日をそんなふうに思ったのでしょう)、大変、共感を覚えて読んだのを覚えています。昔の日記を見ると、モバイル・ノートが出てくるのと(ちょうど、VAIO C1VJ を使ってたとき)、主人公が、左利き(自分もそうなので)、というのを、メモしてありました。
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