東浩紀「森暢平×東浩紀」

この対談において、今の天皇制と、今のインターネット上のコミュニケーションとが、比較される。
少し関係ない話だが、この前のサンデープロジェクトで、日本の今年に入ってからの不景気が、サブプライムでなく、ブルドックソースと米スティール・パートナーズとの買収防衛策を巡る法廷闘争で、裁判所が、かなり幼稚に、買収を非難したことで、世界の資産家が、この国に見切りをつけた、というのが実体だ、というような話があった。
デジタル放送のコピーワンスにしても、ちょっと日本のいろいろやっていることが、完全に、国内の方しか見ていない、国内さえ、てきとうに抑えれば、なんとでもなる、そういったような、内向きの指向が多すぎるのではないか、と思える。
天皇制の話も、そんなふうに思える。結局、日本国内さえ、てきとうにしめつければ、自由の手足を縛ってしまえば、なんでもできるんじゃないか、そういうユルイ考えがイタイんですね。そんなの、ちょっと日本の外に出たら、完全にジョークでしょ。
教育で、子供を義務教育の強制で、適当に、天皇をアマテラスを叩き込めば、ってのも、あまりにも、トホホじゃないですか。なんで、国が強制する教育を受けなきゃいけないのか。なんで、そんなものを、ありがたく拝聴しなきゃいけないのか。そんなものは、完全に面従腹背ですね。だれが、そんなものを真面目に考えるのか、というわけだ。

論座 2008年 03月号 [雑誌]

論座 2008年 03月号 [雑誌]