「ドッグヴィル」

ニコール・キッドマン演じるギャングの娘が、あるアメリカの閉鎖的な村にそのギャングたちにつれられて、やって来るところから始まる。
その村で何ヶ月か平和にすごしていたある日、彼女は、親しくしていたある、果樹園で働く、村の男に、レイプされる。その男は、その何日か前に、いずれその行為におよぶことをにおわすセリフを彼女に向かって、言っているんですね。
その後、彼女は、この村を逃げることを許されず、村のある小屋に鎖で拘束されて、村のすべての男たちにレイプされ続けて、その状況を、村のすべての女たちは助けようというそぶりも見せず、加担するような態度をとる、そういう日々が続く。
そんなある日、彼女を連れてきたギャングがこの村にやってくる。彼女は、彼らとこの村を去っていく前に、村人を一人残さず殺すことを命令する。その村人すべてが虐殺される悲鳴の中、彼女は、村を去っていく。
あう種の、アンチ・ユートピア。この監督の前の作品が、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ですね。あれも、救いようのない映画だったが。