朝生「貧困」

いやあ、なかなか、ギスギスした議論でしたね。なかなか興味深かった。
一つ許せない問題発言をしていたのが、堀だ。つまり、日本人の特徴は、たしか、勤勉と、チームワークだったかな、この二つで勝負するしかない、と。例えば、日本人は、お金を軽蔑する武士の国がユダヤ人に対してお金でかなうわけがない。インド人に数学でかなうわけがない。このことで具体的に何が言いたかったのかなんて知らないが、日本が資源がない国として今まで、努力してきたのなら、これからもそれを前提にしてやっていくしかないだろう。お金にしろ数学にしろ、資源のない国がやらなきゃならないことじゃないのか?お前が嫌いだからやらないのは勝手だし(たんにお前がその方法で商売できないと思っているというだけでしょうが)、彼らのように偏執的に、マニアックに、信仰しろとは言わないが、それならそれでもっと、違ったアプローチがあるわけでしょう。
最近企業の収益は上がっている。しかしそれが、どのような分配になっているか。
人件費は、まったく増えていない。これは、言われている通りですね。だからといって、研究費にお金をかけるというのも、そんなに急に研究なんて増えないしやらないでしょう。じゃあ、なにが増えているかを見ると、圧倒的に、株の配当。これをやらないと、企業が買収されるんだとさ。
これは一体、なんなのか。
あと、現在の企業の隘路について指摘があった。つまり、日本の企業と海外を比較すると、圧倒的に違うのは、社員がものすごく保証されている。給料を下げるのも、かなり事前に通知していないといけないし、解雇も難しい。管理部長というのがやたら多いのも、こういった関係。こういった人がたくさんいるので、若者を雇えない。
実際、若者の新規採用は、半分しか需要がない。これが、もう一つの、若者が不安定雇用に流れる原因にもなっている。
日本は、中小企業が多いんだそうですね。税金対策になりますし、しかも、赤字だと税金を払わなくていいので、経理上、赤字にする(赤字の企業が存在できること自体が矛盾なんでしょうが)。税金がパッチワークで控除とかいろいろされてて複雑になってることは確かなのでしょう。