北京オリンピック終わる

今回のオリンピックは、いわば、中国が、これだけ表だって、国際社会にアッピールする場として、どういうものになるか、関心があったが、おおむね、他のオリンピックと変わらなかったと思う。ただし、中国には、実に多くの軍人、警察官、がいることは、よくわかった。そういった連中に仕事を与えなければいけないわけだから、それなりの、夜警国家になるのだろう。
柔道は、男子がかたっぱしから、一回戦負けだったことが、おもしろかった。そもそも一番、五体満足な選手がやればいいんで、3人くらいつれっていって、当日、調子のいい奴が出場すればいいわけだ。
ただ、勝った試合も、寝技が多かった。世界の各国には、それぞれ独自の格闘技が必ずと言っていいほどあるんですね。柔道が国際化するとき、そのルールが提示された時点で、各国の競技者は、その自国のリソースを当然使った。でも、もともと違うスポーツなのだから、どうしても、捨て身技が中心になる。技をかけた後の体勢がよくないので、よく寝技が決まる。石井は結果を残しましたね。本人、相当練習してるのでしょう。それほど技はきれないけど、体落とし、大外刈り、こういった、比較的返されにくい技を主体として、時々、大内刈り、というスタイルは、効果的だった。
野球の星野監督がバッシングされているが、彼はプロスポーツリップサービスの延長でやってる。アマチュアとプロの感覚の違いが、どうしてもきわだってしまうということなのだろう。アマチュア関係者から、ああいった軽薄な発言は出てこない。
スポーツは、よく「戦争」とのアナロジーで語られる。彼は、リベンジを強調するが、オリンピック競技から外れることは周知のことだったし、次のWBCの監督をやるかどうかと言われているが、そういう問題じゃない。その最後と言われてるオリンピックが問題だったわけで。日本軍と同じく、彼は絶対勝つといって始めた「最終戦争」に負けたのだ。まるで、戦中の戦争指導者の戦後の言い訳をみてるようでいらだつのだろう。そこに戦後の日本の倫理があるのだから、ああいう態度は、KY扱いされる。