今日、仕事に行く途中、駅前で、民主党のチラシを配っていたので、もらって、帰宅してから読んでいる。
つまり、2009年からの、民主党政権が、その任期の間に、何をしたのか、ということなのだが、素朴に思ったのは、
- 非常に細かい
ということではないだろうか。よって、おそらく、このチラシの細部まで読む市民であり有権者は少ないのかもしれないが、とにかくも、このチラシが、民主党とは、どういった党であったのか(または、自分たちをどのように見られたいのか)をあらわしているように思えて、興味深かった。
暇なので、一つ、タイトルを拾いあげてみたい。
子育て
医療・介護
年金
- 1300万人の年金記録を回復
働く環境
税制
障害者の自立
こういった「一覧」を、もし自民党であったら作っただろうか?
非常に、民主党らしい(特に、民主党政権の前半の特徴なんじゃないですかね)。
上記を見ると、非常に子供向けの福祉が充実していることが分かる。特に高校無償化によって、高校中退者が、
- 2008年度:2208人
- 2009年度:1647人
- 2010年度:1043人
と著しく減少していることには、非常に「革命」的な民主党政権の意味を感じてしまう(本当に、これだけでも、民主党が政権を取ってよかったと素直に思いますね)。
また、大学の授業料減免者の増加、奨学金の拡充は、これが十分な政策なのかは専門家じゃないので分からないが、自分も大学にいたことがあるだけに、少しでも大学に関わったことがある人たちにとっては重要な意味を感じているのではないだろうか。
(それにしても、民主党の大学政策というのは、どうだったのだろうか? だれか総括している人はいるのだろうか?)
あと、気になるのが、NPOへの寄付金の税額控除であるが、これも、どれくらいの効果があったのか、客観的な立場の人に、分析してもらいたいところだろうか。
民主党が政権をとろうとしていたとき、たしか、videonews.com の神保さんが、民主党の政策を検討した本を作られていたと思うが、できれば、その
- 結果
を、「客観的」な立場の人から、
- 細部(個々具体的に)
を「総括」して、じゃあ、次の選挙で、各政党が政権をとったら、そういったものは、どうなっていくのか、といった視点で議論を深めてもらいたい、と思うんですけどね。
(逆に、景気対策の話が少ない印象は受けますね。その辺りが、民主党的だった、ということなんですかね。)
おそらく、民主党の党員のほとんどは、こういった、
- 細部
の、公共政策の充実を官僚と共に、進める、どちらかというと、「裏方」であり「実務者」的な作業に忙殺されていた、というのは本音なのではないのか、という印象を受ける。
だから、財務省を中心に進められた、消費税の増税のような「国民受け」の悪い政策を、簡単に通してしまう。内部から、そういったものが、どれだけの反発をくらうのかを考えたら、なにを優先してでも止めなければいけなかったはずなのだが、議員の一人一人は、「実務者」的に、こういった政策の充実の方に時間をとられていた、ということなんですかね...。