上原れな「Until」

アニメ「White Album2」を見ていて、その内容などどうでもよく、気になったのは、裏で流れている、上原れなや津田朱里の歌であった。特に、上原れなという歌手について、なんともこの特徴的な歌声について。
ベストアルバムに、上記の歌がある。この歌は、アニメ「ティアーズ・トゥ・ティアラ」の第17話の挿入歌として流れる。
この第17話は、名作である。神回である。この作品はまさに、この回を描くために続いていたことをよく示している。中でも、掲題の歌が流れる場面の描写は感動的である。
魔王アロウンを族長として迎えるゲール族は、帝国軍に反乱を宣言すると共に、アヴァロン城を居城とした。帝国軍は彼らに半旗を翻したゲール族の反乱を鎮めるため、度重なる攻撃をアヴァロン城に仕掛ける。
アヴァロン城に籠城するゲール族は、最後の一兵になるまで、戦うことを、あきらめない。城に登ってこようとする帝国軍の兵士を、弓矢で撃ち落とし、帝国軍から城内に放たれる火弓による火事を、城にいる民間人である、女性や老人たちが一緒に、水を運び沈下させる。つまり、戦争は兵士だけが戦っているのではない。ゲール族の全員が、彼ら帝国軍を追い返すまで、最後の一人になるまで、あきらめない。
私は、この姿を見て、現在、イスラエル軍の攻撃によって、何百人という民間人を含めた死者をだしているガザの人たちを重ねずにはいられなかった。

黄金色に 光るススキの海
見つめていた あのときの君の横顔
それは はかない 時の中に見えた 永遠の様さ
こんな僕に 教えてくれたあの気持ちを
君のことを忘れないよ 僕はいろんな人と出合ってくけど
いつかどこかで思い出の中笑う君がいるよ
ずっと変わらないよ僕の心に
そして僕は 果てしないこの旅を続ける
思い出たちを優しい歌に変えて

日本の知識人の一部には、なにか日本がイスラエルアメリカの「側」に自分を置いて、まるで「他人事」のように、ガザの何百人の死者を見ている連中がいるが。これは、むしろ、

  • 未来

の私たちの姿だ。つまりは、彼らに不都合ななにかを、私たちが決して捨てることのできない、最後まであきらめることのできないなにかとが、どうしても重なるとき、私たちが今度は、こうなる番であることを示している。つまりは、その時、私たちがどうあるべきかを今、彼らが示してくれているのであろう...。

The Brilliant Best~タイアップコレクション~

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