内部告発者を「敵」認定する東浩紀先生

それなりに大きな企業で働くと、必ずあるのが「内部告発」制度である。つまり、現場の直接の上司や共に働く同期などに告白することなく、

  • 直接

会社のそういった機関に「内部告発」する仕組みで、ようするに、内部の法律違反などの「不正」を、だれにも特定されることなく、会社の上の人たちに伝えることで

  • 会社の危機

を救おうとする行為だということが分かるであろう。現場はさまざまな理由から、違法行為に逸脱するわけだが、もしかしてそれが隠し通せたら、その会社も、その部署のウィンウィンに終わるのかもしれないが、もしも隠せなかった場合、その会社自体を滅ぼしかねない。大事なポイントは、ここでの部署の利害計算と、会社としての利害計算に非対称性があるということであり、部署の「ギャンブル」が会社の利害からは、あまりに会社を危機に陥れる反逆行為となるからだ。
そもそもこれが法律違反といった問題であるとするなら、そこには、公的な不利益に関係するとも考えられるわけで、場合によっては、その企業によって「隠蔽」される可能性がある。そういったことが想定される場合は、上記のように、企業内にある監視機関が正しく機能しない場合が考えられる。しかし、社会正義は企業の利益を超えて実現させられなければならないと考えるなら、そういった企業の範囲を超えて「告発」が行われなければ、社会正義を達成できない場合が想定される。
しかし、同じことは、公務員といった「官僚」にも言えるだろう。
そこで、公益通報者保護法という法律がある。これは、そういった内部告発者を解雇や減給から守ろうということを意図した法律で、会社内の通報機関を使わないとするなら、あとは、警察・検察、マスコミなど、ということになる。
しかし、こういった「内部告発」を「悪」として、糾弾し、敵認定する哲学者が、われらが東浩紀先生であるw

東浩紀加計学園が選ばれた事が本質ではなく、これだけ岩盤規制が厚いという事が本質。日報問題然り、ガバナンスが効かなくなってどんどんリークして上を落とそうとなってるこれこそ危機。官僚は国民が選んでる訳ではない。官僚が政治を追い落とすようになったら国として終わり。これは自明」ド正論 ブルー on Twitter: "東浩紀「加計学園が選ばれた事が本質ではなく、これだけ岩盤規制が厚いという事が本質。日報問題然り、ガバナンスが効かなくなってどんどんリークして上を落とそうとなってるこれこそ危機。官僚は国民が選んでる訳ではない。官僚が政治を追い落とすようになったら国として終わり。これは自明」←ド正論… https://t.co/Ku2bb8AIS5"
@blue_kbx Retweeted by @hazuma 2017/08/05 14:45:33

そもそも、官僚による「マスコミへのリーク」は昔から問題とされてきた。しかしそれは、政府と政府に従順な官僚によって行われるリークであり、政府がマスコミを「コントロール」するという意図がはっきりしている。しかし、その「反対」の場合が、まさに「内部告発」ということになるわけであり、これをどのように考えればいいのか、ということになる。
上記にあるように、企業であれば、まあ、基本的には多くの法律違反と同じように処理されるということになる。それは、日本の法的機関にとっては、基本的にそういった私企業とはなんの利害関係もない、と解釈されるという意味で、おそらくは「フェア」な判断を行うだろうと解釈されるからだ。
ところが、もしそれが「国家」の場合は、そういった法的機関が、国家によって、人事権などを握られており、まったく独立ではない。つまり、法的機関への「信頼」が疑わしいわけである。
こういった場合については、では「政府」を誰が監視するのかということになるが、モンテスキュー三権分立の基本に戻るなら、それは国会ということになる。つまり、今、問題になっている加計問題を最終的に追及することが可能なのは、野党しかいない。野党には、情報公開請求の権利を、国会議員特権を使って行うことができる。つまりは、国会こそが政府の不正と戦う最後の砦なのだ。
ところが、われらが東浩紀先生は、上記のツイートのように内部告発は「悪」と認定し、彼ら内部告発者を「敵」と認定している。恐しい人であるw

情報をもっている側と情報を聞き出す側が明確な敵対関係に入ると、基本的に情報をもっている側が勝つ。いまの日本のメディアはこれがわからなくなっているのではないか。
@hazuma 2017/08/07 10:19:11

学校には第三者の審級(先生)がいる。けれど社会には第三者の審級がない。だから社会はシビアで、「あいつ悪いことした」とだれかに「言いつけ」ても意味がない。ところがいまの日本のメディアと野党は、国民を第三者の審級と見なし、毎日「言いつける」ことばかりに邁進しているように見える。
@hazuma 2017/08/07 10:22:14

このツイートを見ると、われらが東浩紀先生は自分の「言っていること」が「不正」の側であることを理解しながら、あえて、それを「肯定」しているということを認めていると解釈できるようなことを言っている、と解釈できる(おそらく、東浩紀先生は自分がそういったことを告発している、ということについての自覚がないのかもしれない)。
内部告発は、あらゆる組織にとって重要な制度である。なんとかして、内部告発者の人権が守られなければならないし、彼らが萎縮してしまえば、日本の「正義」が後退する。
それに対して、内部告発者は「国家を脅かす」悪であると、糾弾する東浩紀先生はまさに、ルソーの生まれ代わりw 国家の「一般意志」、つまり、政府の意向に反する内部告発者は日本の敵だと言いたいのだろう。せいぜい、これからも、そういった「国家の敵」と戦ってください、と言うしかないのであろうw

山手線に久しぶりに乗ったら「誰でも簡単に頭が良くなる!」とかいう車内広告が出てた。なるわけないのでは。。
@hazuma 2017/08/07 17:58:50

うーん。私にはここで何を言っているのかが分からない。だれだって、ちょっとしたことで、頭は良くなるのでは。多くの人は、そういったちょっとしたことができていないから、今のような感じなわけであろう。ちょっとした気をつけることを教えてあげられれば、少なくとも少しは「頭が良くなる」ということなのだろう。おそらく、東浩紀先生は「頭が良くなる」という意味を、だれもが日本一の頭の良い人になれる、という意味で言っているのかもしれない。しかし、そういった他人との比較に意味はあるのだろうか? まあ、これも一種の差別主義ということなのだろう...。