日本W杯出場決定

昨日の試合は、ハリルホジッチ監督の集大成と言ってもいいような試合だったと思う。ちょうど、日本の気温が下がった関係でハードワークを一試合通して行うには最適だったというのもあるのだろう。前回のイラク戦の引き分けが、完全なゲームップランの失敗だったとするなら、今回は、ハリルホジッチ監督が監督就任のプレゼンで言っていたような、今までの日本の「弱点」をパッチしたような、興味深い勝ち方だったのではないか。
オーストラリアの近年の傾向として、ボールポゼッションを高めることはこの試合でも見られたが、むしろ、こういった日本のような相手には、中盤を飛ばして、ゴール前に放り込んでこられた方が嫌だったのだろうが、そこが、日本側の「分析」が成功した、ということなのだろう。
それにしても、日本の戦い方は前回のW杯と比べると一変した。選ばれる選手も一変した。それは若手かどうかというよりも、選ばれるタイプの変更が決して、「弱くなる」ことを意味しないことを象徴しているように思われる。4-3-3で、3ボランチのシステムは、前二人が積極的に前線に「プレス」をかけながら位置する、興味深い戦い方ではある。つまり、そういった戦い方に「適合」した選手を選んでいる時点で、そこから話は始まっているのだ。
日本の「守備」は、前線であり中盤で、

  • 全て

が決定していた。このハイプレスは成功していたかどうかは別にして、完全に相手の攻撃を遅らせ、ゴール前のリスクの最小化を生み出していた(特に、終了間際に、オーストラリアにゴール前まで持ち上がらせなかったという印象がある)。ここまで前線や中盤でハードワークをする戦い方は、一つの現代サッカーの結論ではあるのだろう...。