日本の死者・重症者が少ない?

前回は東先生の「安全厨」発言をとりあげたわけですが、ただし、ある一点においては、あまりよく説明されていない側面がある。

東京 現在入院1112名 うち重症27名 2.4%累計 1195名 重症+死亡58名 4.8%大阪 現在陽性303名 うち重症21名 6.9%累計 408名 重症+死亡25名 6.1%他の諸外国の割合に比べて日本は重症化率が特異に低いんだよね
@mstk_Horiguchi 2020/04/08 10:49

@kyoshimine ちなみに全世界平均は昨日データで死者数だけでも73005人,感染総数が1301286人ですから感染死亡率で5.6%で日本の重症化率は死亡率と同じくらいですイタリアは死者16523人感染132547人で感染死亡率は12.4%です
@mstk_Horiguchi 2020/04/08 11:08

ようするに、こと日本の重症数や死者数の増加が、他国に比べて「遅い」んじゃないのか、という疑問なわけだ。もちろん、これについては、ニューヨークの爆発的な指数関数的増加に対して、東京はその端緒についたばかりと解釈するとしても、なぜそれが「遅れて」いるのか、という側面もある。これについては、一応今までは、クラスター対策班の戦術がうまくいっていたというのもあるのだろうが、だとするなら、なぜ日本ではそれがうまくいっているのか、そして、東京が少しずつそれがうまくいかなくなっていることの、この「スピード」の遅さはなんのか、とかあるのだろう。
こういった問題に対して、今でもネット上ではさかんに話題にされているのが、BCG仮説というものがある(まあ、少し陰謀論とか、都市伝説並みの扱いをされている感じもあるわけだけだがw)。

我々のBCGワクチンとCOVID-19の関係についての論文(プレプリント)、ようやく出た。まず100万人あたり死者数を、現在定期接種あり(Aグループ)、かつて定期接種あり現在なし(Bグループ)、ずっとなし(Cグループ)に分け解析。これだとご存知のように巨大な差があります。Association of BCG vaccination policy with prevalence and mortality of COVID-19 | medRxiv
Tsuyoshi Miyakawa on Twitter: "我々のBCGワクチンとCOVID-19の関係についての論文(プレプリント)、ようやく出た。まず100万人あたり死者数を、現在定期接種あり(Aグループ)、かつて定期接種あり現在なし(Bグループ)、ずっとなし(Cグループ)に分け解析。これだとご存知のように巨大な差があります。
https://t.co/mGf8fBJmrI… https://t.co/FkrZax9Poy"

@tsuyomiyakawa 2020/04/06 18:55

@j_sato @tsuyomiyakawa BCG接種は軽い結核に罹る事なら、「結核既往者」も新型コロナに耐性が有る。つまり「結核菌感染者」= 「結核既往者」+「BCG接種者」に耐性が有る事になる。低所得国の多くはBCG接種を続けているが、接種率は低く、「結核罹患率」が高いままで「結核菌感染者」が多くなり、それが幸いしている。
@takainou_0907 2020/04/07 08:21

@takainou_0907 @j_sato @tsuyomiyakawa 先進国の多くはBCG接種などで「結核罹患率」を下げた結果、一部の国はBCGを止め、「結核菌感染者」も減った。それが災いしている。元々結核菌が少なくBCG接種していない国も同様。「結核罹患率」の高さと新型コロナ被害の大きさに、負の相関があるのでは?「結核菌感染率」があればさらに良いです。
@takainou_0907 2020/04/07 08:22

@takainou_0907 @j_sato @tsuyomiyakawa 塗り分け地図です。「新型コロナウイルス100万人あたり死者数」と「結核罹患率
Total confirmed COVID-19 deaths per million people - Our World in Data
https://www.who.int/publications/10-year-
INOUE Takashi/井上貴史 on Twitter: "塗り分け地図です。

「新型コロナウイルス100万人あたり死者数」

「結核罹患率」

https://t.co/JjoLomdGkx

https://t.co/Zkm2j08aQT… "
@takainou_0907 2020/04/07 10:42

@takainou_0907 @tsuyomiyakawa @j_sato BCGで、Tokyo172やロシア株などは、「古株」で、ヨーロッパで使われていた株は、「新株」とすると、古株のほうがより本来の結核菌に近い(毒性が強い)のは間違いないので、その延長で、結核蔓延国ではCOVID19患者数や死亡者は低く抑えられるですね。
@KentaroOnizuka 2020/04/07 17:07

まあ、BCG仮説がどういったものであったとして、問題は「どれくらいの有意差」なのか、なんじゃないか。これが見積れない限りは、当たり前だが日本も欧米並みの慎重さで、警戒して取り組まなければならない。そういう意味では、この仮説は当面は、少なくとも日本の政策に大きな影響を与えないんじゃないのか、といった印象はする。
あと、以下に関しては、あまり言及される人は少なくなっている印象もするが、一応挙げておこう。

SARS-CoV-2 SタイプがLタイプよりも早く出て、部分的耐性を付与したという仮説。インフルエンザの急激な減少がSタイプが蔓延したことを示す指標ではないかという。京大の研究者の疫学論文が出た。BCG説より信憑性あり。
Epidemiological Tools that Predict Partial Herd Immunity to SARS Coronavirus 2 | medRxiv
@Shimazono 2020/04/01 23:22

こちらも、だとするなら、どれくらいの「優位差」なのかが見積られないと、なんとも反応のしようもない、というところはある。
ちなみに、今回の新型コロナに対しては、決定的な対応策を世界中が暗中模索している状態なんじゃないかと思っている。そういった中で、以下の論文は具体的な解決策を提示している。

Merxivに挙がってる新しい論文(プリプリント)の調査によると、COVID-19の症状発現12時間
以内に検査し、必要なら治療、陽性なら隔離という方針(TTI)を徹底すれば、ロックダウン
などのアグレッシブな対策を取らなくてもR-0 < 1を達成できるという。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.01.20049981v1.full.pdf
Dr. RawheaD@🏠 on Twitter: "Merxivに挙がってる新しい論文(プリプリント)の調査によると、COVID-19の症状発現12時間以内に検査し、必要なら治療、陽性なら隔離という方針(TTI)を徹底すれば、ロックダウンなどのアグレッシブな対策を取らなくてもR-0 < 1を達成できるという。

https://t.co/wiLBcUmh9r… https://t.co/VVyLQ8oNWn"
@RawheaD 2020/04/08 01:27

まあ、これも、どこまで正しいのか、ということになるのだろうが、基本的には今のクラスター対策班が追えなくなってきている東京に代表される都市型の地域に対しては、検査数の大幅な増大が一つの政策目標として掲げられているわけで、それとおおまかには同じ方向を向いているとは言えるのかもしれない。
あと、前回も書いたが、こと日本であり、東京に関しては、以下が決定的だと言っているわけでしょう。

換算経路不明の多さと合わせて考えると、30代40代50代男性が多くて20代女性が多いところ…ってすごく示唆的だな。学校閉鎖要らなくね?キャバクラとラウンジ止めればそれで止まらない?

東京都の新型コロナウイルス感染症患者の全数プロットと人口ピラミッドを重ねてみました。
SUGIMOTO Tatsuo 杉本達應 on Twitter: "東京都の新型コロナウイルス感染症患者の全数プロットと人口ピラミッドを重ねてみました。… "
@sugi2000 2020/04/05 02:20

@potato_gnocchi 2020/04/07 03:20

この男女の年代別の割合を見せられると、確かに「夜の街」問題を語りたくなっちゃいますよねえ...。