新型コロナはIT土方案件だ!

まあ、ここまで、ぼーっと新型コロナ関連のニュースを見てきたのだが、考えてみると、これ

  • 医療問題

じゃないんじゃないか、って気がしてきている。というのは、まず、

  • 感染初期状態、つまり、無症状状態の方が「感染力」が高い

つまり、問題は

  • 感染者だけど「患者」じゃない人たち

ということになる。ところが、今、医療関係の人が相手をしているのは「患者=症状のある人」であって、無症状感染者(=健康者)は相手にしていない。つまり、その意味は、

  • 「症状」がなければ「検査」をしない

ということになる。確かに、感染初期状態の無症状は、時間の遷移と共に、症状を発症して「患者」となるわけだし、ならなかったらならなかったで、「病気が治った」ということなわけであるから。
しかし、ここで問題となっているのは、各個人の「病気」ではないのだ。そうではなく、

  • 感染集団の分布

なわけである。ある感染者が発生すると、その人を中心として「同心円」状に感染者が回りに拡散していく。すると、

  • 最初の感染者は「無症状感染者=つまり、健康人」であるのにも関わらず、次の感染者は「重篤患者」

ということが平気で起きてくる。つまり、やらなければいけないのは

  • 感染の「拡大」の阻止

であって、各自が「健康」か「病気」かどうかは、どうでもいい。つまり、この現象においては

  • お前が「病気=病的症状がある」かどうか?

は、完全にどうでもいいのだ。そうではなく、やらなければならないのは

なのであって、もっと言えば、

だけが問われているわけである。
さて。ここからが問題である。上記の定義から、問題は「患者」ではない。問題は自分の「次」に誰かに感染「させる」人である。ここをなんとかしなければならない。
それは誰か?
言うまでもない。それは

だ! ある感染拡大が発生したとき、その初期の段階では、その人を中心にして、同心円状に感染者が広がっていく。よって、この段階において、徹底して、その「濃厚接触者」を追跡する能力が求められている。こうして、一網打尽に「感染者」の拡大プロセスを先回りして、

  • 隔離

してしまえば、当たり前だが、この感染拡大プロセスは停止する。
さて。ここで問題が発生する。というのは、この濃厚接触者は「患者ではない」からだ! 彼らは病的症状を発症していないのかもしれないので、「隔離」の要請に従ってくれないかもしれない。日本は人権社会なので、なんの理由もなしに、そういった強制はできない。
そう考えると、これを、ある程度「可能」にしてくれる手段として、PCR検査があると考えることもできるだろう。もし検査で陽性であれば、さすがにその人も、おとなしくなるだろう。なぜなら、検査陽性は「将来の患者予備軍」であることは間違いないからだ。
(しかし、本質としては、隔離対象が「検査陰性」であっても適用されるべきで、というのは、何度も報道されているように、PCR陽性と新型コロナ感染者は必ずしも同値ではないからだが、隔離に従ってもらうための、一つの説得の手段としては、有効だろう。逆に言ってみれば、これがそう簡単でないからこそ、緊急事態宣言での自宅待機だとも言える。)
さて、もう一回話を戻すと、問題は

  • どうやれば「濃厚接触者」を「発見」できるのか?

ということが分かるだろう。これを可能にするためには、その感染拡大の「拡散者=スーパースプレッダー」が、
−(拡散開始してから今に至るまでに)誰と「濃厚接触」したか?
を知らなければならない。
(では、そもそも拡散開始の時期なんて分かるのか、と思われるかもしれないが、この場合はそこまで厳密でなくてよくて、

  • 「症状を発症している」拡散者

に対する

  • 症状の発症が始まった(基本は自己申告)から、一定期間前

で問題ない。)
その方法として、一つは

  • 拡散者からの聞き取り

がある。これは、主観的なものではあるが、その拡散者の行動の意味を考慮する上で重要だ。しかし、これには欠点がある。それは、

  • 「聞き取り」に時間がかかる
  • (夜の街のような)言いたくないことを言わない可能性がある

ことだろう。これを解決する手段として「強力」なのが

  • 「追跡」ソフトウエアによる行動の丸裸化

であろう。問題は

  • ある時間

  • どこに居たか?

で完全に尽きている。ここから、

  • その時間

  • そこ

  • 誰が居たか?

が分かればいい。え? こんなこと分かるわけないじゃん、と思うかもしれないが、簡単なのだ。というのは、みんなスマホをもっているわけで、そのGPS情報を使えばいい。あなたがアンドロイドを使っていれば、どっかのお店に立ち寄った後に、「そのお店の評価をお願いします」と通知が来るのは、すでにそういった機能が使われているからであって、これと

  • まったく同じ機能

のソフトを作ればいい、というだけに過ぎない。それによって、その拡散者の

  • 時系列の位置情報

に対応して、

  • 「そこ」にいた人の集合

の、時間をパラメータとした「集合列」が

  • 一瞬

で作成される。あとは、それら「全員」を「隔離」すればいいw
(まあ、この「集合」があまりにも大きくなりすぎるなら、その人の「近傍」に「一定時間」とどまったいた、という条件をつける、というのもありだろう。)
(ネット上では、ここで「個人情報」の問題がとりあげられている。しかし、だったらなぜアンドロイドOSはそれをやっているのか? 言うまでもない。「一定の条件」の下でしか使わない、という「契約」をしているから、ユーザーがそれを「許可」したのだ。だったら、これと同じ方法で問題ない。おそらく最初は、スマホをもっている人とか限られた「協力者」だけが、このアプリをインストールするだろう。しかし、そのアプリをインストールしている人にはさまざまな「ポイント」がもらえるとか、税金が控除される、となったらどうだろう? また、政府がそれでは不十分だと考えれば、

  • 全国民にスマホを貸与(壊れたら交換)
  • 全国民にこのアプリのインストールを要請

と始まって、ほとんどの人がそれを使うことになる。まったく、ベーシック・インカムと同じだ。今では、スマホもPCも教育における必須アイテムになっている。だったら、子ども全員に国家が配ればいい。むしろ、そうすることによって、それがさまざまな教育政策に使えることによって

  • 国家予算の他の経費

が削減されるのだ...。)
まあ、ここまで書いてきて、他の国では同じようなことをやっているところも、既にあるし、日本も始める予定ってことなんですけどね。

平氏は「日本もソフトの開発に取り組んでいる。5月中旬にはアプリをダウンロードできるようになるのではないか」と見通しを示した。
[深層NEWS]新型コロナ追跡アプリ、日本でも5月中旬から…平将明副大臣 : テクノロジー : ニュース : 読売新聞オンライン

ていうかさ。これ。完全な

  • IT系「公共事業」

だよね。だったら、さっさと国は、予算を積んで、IT企業に、どんどん、

  • 開発案件の入札

をやれよ。国家は、どんどんお金を使え。お金をけちるな。どんどん、IT企業にお金を流せよ。出し惜しみすんなよ。そんな、けちんぼだから、国家が滅亡すんだよ。
どんな細かいことでもいいよ。新型コロナに役に立つことだったら、どんどん「公共事業」をやったらどうなの?