ここのところ、情勢が決定的に変わってきたのが
- 新型コロナの「治療薬」
について、決定的に進展してきた、というのがある。つまり、幾つかの薬が保険が適用されるなどで、患者への投与が、かなり容易になっている。
その件について、以下で児玉龍彦先生が説明をされている。
つまり、「病気」としての新型コロナは、
- 新たなフェーズ
に移った、と考えられる。
では、その詳細はどういうことなのか、であるが、まあ、基本的には上記での児玉先生の説明に尽きているわけだが、簡単にまとめてみたい。
新型コロナの肺炎の特徴は、前駆症状がなく、急激に悪化する、と言われている。そして、それが、一般的な肺炎と違っている、と。つまり、これが
- やっかい
だから、他の肺炎とは違った対応が必要だ、ということになってくる。
また、新型コロナは、RNAウイルスなわけで、当たり前だが、その特徴を継承する。
(例えば、細菌ではないので、人間の感染者の鼻や口から飛び出した新型コロナは、その空気中や物の表面で増殖しない。つまり、そこにある「数」は減りこそすれ、増えはしない。しかも、時間の経過と共に感染性をなくしていくと考えられている。あくまでも増えるのは、
- 人体
に入って、「寄生」したとき、ということになる。)
RNAウイルスであるということは、一本鎖ですから、DNAに比べて
- コピー間違い
が多い、ということを意味する。つまり、「どんどん進化していく」という特徴がある。
例えば、エイズウイルスも同じく、RNAウイルスであり、一時期まで、エイズは治療不可能と思われていたが、3つくらいの抗ウイルス薬を同時に接種することで薬が効き、エイズの治療のめどが立ったということであるが、つまり、あまりに変化が早かったために、一つでは、薬が効く前に、進化でそれを克服したRNAウイルスが増殖してしまっていたが、さすがに3つもあると、「どれか」一つくらいは、最後まで効いてしまうことで、やっつけられた、と。まあ、そう考えると、新型コロナも、そういったことが想定される。
今のところ、新型コロナ用の薬は開発されていない。つまり、開発する時間がないため、他のウイルスのために開発された薬を、
- きっと新型コロナにも効くだろう
との想定で、幾つかの薬が使われ始めている。もちろん、それらに対する、新型コロナに対する臨床試験は、同時平行で行われているようだが、一刻を争うので、
- 希望者
には、そういった薬を投与している、ということのようである。
こういった場合、どういった点に注意が必要だろうか?
結局、その薬が効いたかどうかは、それ単体では判断できない。なぜなら、その人が自力で回復した可能性があるから。つまり、この問題に決着をつけるためには、「対照実験」が重要になるため、そもそも時間がかかるわけである。
だとしたら、どういった理由で、この薬の投与が正当化されるのかを考えなければならない。
まず大事なのは
- (条件付きであれ)比較的に安全
ということが分かっているものでなければならない。それによって、その薬がたとえ、新型コロナに効かないことが後で分かったとしても、「飲んでも比較的に無害」なら、リスクは少ない、と判断できる、という考えである。
児玉先生は、以下のように整理されている:
- アビガン(抗ウイルス剤) ... 無症状
- レムデシベル(抗ウイルス剤) ... 熱・咳・下痢・嘔吐
- アクテムラ(免疫制御剤) ... 肺炎
(この、アビガンとレムデシベルの「併用」が上記のエイズの例のパターンにあてはまることがわかるだろう。)
ここで、注目したいのがアビガンだ。アビガンは、妊娠している赤ん坊に悪い影響が分かっている。また、男性の精液に影響が想定されている。そう考えると、若い人が飲む場合は、十分に検討がいるが、
- 高齢者
で、自分の子どもをこれから作らない場合は、「比較的に安全」と判断されるわけで、上記の条件にあてはまる、と考えられる。
児玉:ですから、今一番、私どもが薦めたいのは、検査をしますね。それで、検査をして出たらばもう、すぐに薬を飲んじゃう。もしくは、咳やなんか出たらば、かなり疑いがあったら、スワブをとってすぐアビガン飲み出して、検査結果を待つ。ようするに、よく、いろんな怪我したときに、傷口が汚なかったら抗生剤を注射するとか、予防的にやるぐらいのレベルでアビガンを使うというのは、重症化を避けるために大事だと思っています。
新型コロナの真実~長期戦を闘うために【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200428
ここで最初の話に戻るわけである。新型コロナの特徴は
- 急激に症状が悪化して、死にまで至る
ところにある。だとするなら、極論を言えば、
- 高齢の潜在的基礎疾患者
は、「全員」、感染する前に飲んじゃえばいいのだw