世田谷モデル

今回の新型コロナでの一連のやりとりを眺めていて、どうしても思わざるをえないこととして、

  • 悪魔

がいる、ということなんだと思っている。つまり、はっきり言ってしまえば、「人殺し」である。もちろん、そいつが直接、手を出さないが、間接的に

  • 新型コロナは、たいしたことはない

と言って、人々に「日常生活」を送らせることによって、「殺す」という

  • 確信犯

である。
私はその代表が、京大の宮沢だと思っているが、彼は以前、関西のテレビ番組である、「そこまで言って委員会」にゲストで出て、世田谷区の保坂区長が行っている

  • 世田谷モデル

に、明確に番組で「反対」を行い、その論陣をはっている。そして、今だに、その姿勢を変えた、という話を聞かない。
そして、もう一つ、謎の議論を行っていた時期があった。それが、PCR検査懐疑論というやつで、その議論の一貫として、PCR検査は高額だから、別の方法に変えるべきだ、ということを、大阪府知事に提案すらしている(もちろん、これも今だに、撤回したという話を聞かない)。
さて。いくら、京大の宮沢が「世田谷モデル」に反対をして、口汚く、罵詈雑言を浴びせようとも、そもそも、安倍首相退任会見での「置き土産」として、この世田谷モデル、つまり、

  • プール方式&PCR検査の「自動化」

は、承認され、なおかつ、国の予算による援助の下、実行され、多くの成果をあげたことが今では知られている。
まあ、世田谷区だよね。日本でも、一二を争う、富裕層が住む地域だ。いくら、保坂さんが元社民党で、自民党によって嫌われているとしても、これだけの富裕層の住民を敵に回すことは、安倍でもできなかった、ということだよね。

保坂:結局、(無症状の)1万2千人の中で、78人の方が陽性になられたんですね。で、この方のCT値、いわゆる、PCRを増幅していく回数ですね。これが、少なければ、ウイルスが多い。多ければ、そんなにウイルスは多くない、ていうことになります。で、この中で、実は、17件(CT値:24.13〜19.84)、10件(CT値:19.84〜15.55)というのは、いわゆる、スプレッダーと。それで、10人の方はスーパースプレッダーと呼んでいいわけですが、高齢者施設を対象とした検査で、8割が、高齢者だったんですよ。したがって、無症状で、感染力を非常に強くもっている方というのは、我々の思い込みでは、若い職員が、外で交流してうつしているのかな、と。最初の入口はそうだったと思いうますけど、意外と高齢者の方で、まったく咳もしない、鼻水もしない、症状もない、という人で、咳とかしなくても、呼吸しているだけでも、人にうつしてしまう、強い感染力をもっている人がいるので、これは検査でCT値をしっかり把握するようにすれば、高齢者施設で、こういう人が出てきたときに、動線を変える、病院の中でこういう人が出てきたら、扱いを変える。無症状だから、ホテルというのは駄目だ。だから、CT値をその、いわゆる感染の、院内感染とか、高齢者施設の施設内感染拡大を防ぐために使えるんじゃないか、と。
PCR検査とワクチン「世田谷モデル」から見えてきた日本の目詰まりの正体(保坂展人世田谷区長) -マル激

上記の議論は今年の3月に、今までの世田谷モデルの成果をまとめたものらしいが、この結果は驚くべきものだ。
まず、無症状の人の中でも、それなりにPCRで陽性だった人がいることは分かるが、それ以上の驚きは、その陽性者の中の

  • スーパースプレッダー

の割合だ。こういった人は、上記の引用にもあるように、

  • 非常に高いCT値

であることだ。忘れてはいけない。これらの人は、そもそも、咳も出ないし、熱もない、平熱で、普通に日常を生活している人だ。しかし、ここまでCT値が高いと、もはや、

  • 普通に呼吸をしてる<だけ>で感染させる

わけであるw
あのさ。「100分の1作戦」、ダメじゃんw こんな奴らに、そんなのでたちうちできるわけないじゃん。
そこで、うさんくささが増すわけだよね。京大の宮沢は、なぜ、空気感染を「もう終わった話」として葬り去ろうとしたのか? それは、もしもこういった感染があったとしても

  • 例外で無視できる

と考えたからだよね。つまり、

  • たかだか、1万人の死者は「どーん」と受けとめよう

の人なのよ。しかし、さ。そもそも、このスーパースプレッダー。言うほど、割合としては少なくないよねw この割合で無視したら、高齢者施設は、ひとたまりもないだろ。
いや。PCR検査による、高齢者施設や病院での、そのCT値による「スーパースプレッダー」の洗い出し、アンド、彼らの「隔離」は、この割合だったら必須だよ。
しかも、さ。嗤っちゃうのが、それまでの日本でのPCR検査って、「手作業」だったわけでしょ。そして、宮沢が過去に研究で使ったPCRも手作業だったわけだ。それで、高価だなんだって文句を言っていたわけだけど、日本以外の国は「自動化」でやってたってわけ。しかも、プール方式。そして、そもそもその自動化機械は日本製なんだけど、なぜか、全部輸出してて、国内では使ってなかった。
なんなんだろうねw こいつら、なにがしたかったんだろう?
もちろん今は、その頃とは少し様相が変わってきていて、欧米の先進国を中心に、ファイザーとモデルナのmRNAを使ったワクチンの接種が進み、少しずつ、規制を解除していっている段階ではある。
そして、日本においても、高齢者については、かなりが接種が進み、今の流行の主流は、50代から40代の間に移っている、と言われている。
まあ、この話も変なわけで、今さかんに言われているのが、インドを中心に発達してきたと言われている「デルタ株」なわけだが、こちらは、今までの新型コロナに比べて、かなりの感染率の高さがある、と言われている。
つまり、どういうことかというと、上記の

  • スーパースプレッダー

が、もっと高い割合で発生する、ということだ。そうなると、さ。今までの、京大の宮沢がさかんに提唱していた「100分の1作戦」で、その多くの割合をさかれている「接触感染」は、

  • もはや、主流ではない可能性がある

わけだよね。だって、空気感染で、いくらでも広がるのだから。
だったら、そういった形の警告の仕方に変えていかなきゃいけないよね。なんでやらないんだろうね。
今後ということでは、日本でも、今年中をかけて、もう少し下の年代まで、ワクチンの接種者が増えていくことで、ある程度の重症者の割合が下がっていくことで、ずいぶんと雰囲気は変わっていくのだろうが、まあ、それと一緒に、一部の学者たちによる「なめプ」な態度が、より過激に散見されていくことになるのだろう。
しかし、たとえそうだったとしても、そう簡単に警戒を止まるわけにはいかない。季節性となったインフルエンザが、毎年違ったワクチンを接種し、それがあたらなかった年は大きな被害を出しているように、新型コロナも、当分は変異株の動向は注意が必要だし、そもそもmRNAワクチンも、副作用の今の大きさを考えると、別の、より安全なワクチンに変わっていくのは間違いないだろう...。