日本の「反共思想家」

日本の「反共思想家」というと、誰を思い浮べるだろうか? それは人それぞれなのかもしれないが、私の今までの読書遍歴から言うと、

などだろう(少し毛色は違うが、反共ということでは、稲葉振一郎もそうだ)。それは、別に彼らの言っていることが共通している、とかいうことが言いたいわけではない。しかし、ある一点において、まったく共通しているのが、

  • 反共
  • 政府の犬

ということだ。基本的に政府に反対することは言わない。逆に、徹底的に野党を罵倒する。そして、やたらと、政府の「審議会」とかに入りたがる。そのための「こびを売る」かのようなw、御用学者よろしくの「よいしょ」発言を年がら年中行っている。
そして、最も典型的なのが、彼らが言論界に登場してから、一貫して、「反共」において一致していることだ。彼らは、徹底して、共産主義を批判してきた。それはもう、

  • 心の底から「嫌い」

と言ってるのと変わらないような「生理的な嫌悪」を、一貫して表明してきている。上記の三人を見ると、(必ずしも、エリート「男子校」ではなかったかもしれないが、少なくとも)東大出身では一致している。
しかし、考えてみると、それも奇妙なものに思えてくる。古くは、日本共産党は戦前では、獄中抵抗を貫いてきた組織であり、当時の共産主義は、アメリカを含めた、レットパージの対象であった。対して、戦後は、冷戦時代となり、アメリカとソ連の二大国の勢力争いの中で、アメリカ側の日本が、共産主義を「敵勢力の思想」として警戒する側面はあったかもしれないが、ソ連崩壊と共に、そもそも、

がよく分からない時代に突入した。
そうしたとき、彼ら3人に共通するのは、彼らの「嫌悪」の先が、

へと、ほとんど唯一の形で集中した、ということだろう。
東浩紀先生にしても、中国で講演をやったり、自著を中国に翻訳本を出版したりして、ずっと、中国に「阿(おもね)って」きた文脈がある一方で、一貫して、

に対する「攻撃的な発言」を繰り返してきた。
しかし、そういった彼ら3人の行動を、エキセントリックなまでに奇妙に思わせた側面とは、そもそも、日本における、

  • 弱者の人権の擁護

を、実質的な事務的な意味において担ってきた活動を行ってきた組織というのが、唯一、日本共産党しかなかった、という現実がある。さまざまに、福祉を受けられなくて困っている人に、生活保護の申請などを手伝ってきたのは、端的に日本共産党だった。つまり、弱者を助けてきたのは、歴史的に日本共産党だった。そう考えたとき、

  • なんでこの三人は、「日本の弱者福祉を行っている唯一の人たち」に、ここまでの罵詈雑言を言えるんだろう?

という素朴な疑問が消えないわけであるw
宮台にしても、東にしても、別に福祉のための、NGOを立ち上げているわけでも、その支援をしているわけでもない。ただただ、毎日を「自分の商売のための利害損得のための行動」をやっているだけのくせに、なんでこいつらは「偉そう」なんだろう、という、根底的な疑問が消えないわけだw
しかし、そうやって考えてみると、例えば、東浩紀先生が一貫して言っていることは、リバタリアニズムなわけで、つまりは、

  • お金持ちはどんどんお金持ちへ、貧乏人はどんどん貧乏人へを「肯定」する

という思想なわけだろう。だから、彼は根源的に、福祉に興味がない。実際に、ツイッターで、福祉を半減させるべきと匂わせる発言をしたことさえある(これについては、このブログでは何度も書いているので、繰り返さないが)。そして、残りの二人にしても、どちらも、東先生と良好の関係を続けているわけであるから、その「思想」は一致していると考えて間違いないわけであるw
ここに見られる、

の関係には、もしかしたら、もっと根底的な日本政治の現実があるんじゃないか、というのを匂わせてくれるのが、以下のブロクの記事だ:

最も重要なのは、党首・玉木雄一郎の出自である。玉木が2005年に衆議院選挙に出馬して落選した後、日本財団の下部組織である東京財団に研究員として在籍していた証拠がある。厳密な在籍期間は判明していないが、少なくとも、2007年から2008年にかけて在籍していたことは確認している。
奇妙なことに、東京財団研究員という経歴は玉木の公式プロフィールにも書かれておらず、また、現在の東京財団政策研究所の公式Webサイトで検索しても一切の情報は出てこない。
日本財団の研究 第零話 与党と野党の向こう側|馬の眼 ishtarist|note

私は「なるほどね」と思ったわけだ。実際、東浩紀先生は自慢げに、今回の衆議院選挙では、国民民主党に投票した、と言っていたが、日本の与党だけでなく、多くの「野党」議員の中には、さまざまに

からの支援を受けている政治家がいるわけで、まさに「トロイの木馬」だw
今さら言うまでもなく、日本財団の前身は、日本船舶振興会で、笹川陽一の父親が、笹川良一だ。そして、この人こそ

の創立時の名誉会長であり、この組織が、言わずもがなの、

そのものであることは、今さら言うまでもないことなわけだが、(そういえば、videonews.com で、今まで、一度でもいいから、統一教会の問題を取り上げたことって、あったかな)おそらく、こういった「政治的勢力」や「宗教勢力」と、

の一部の主要な人物とには、深い繋がりがあるのだろう、と想像することには一定の意味があるのだろう...。