女子サッカー北朝鮮戦

昨日、日本代表女子サッカーは、北朝鮮との、パリオリンピックへの出場をかけた試合を行った。中東で行われた第1戦で、日本はかなり押し込まれながら、0−0で引き分けた関係で、この試合は分かりやすい形になった。日本が勝てば、日本が五輪への出場権をとるし、負ければ五輪への出場権をのがす。これは、北朝鮮についても同じだった。
お互いのFIFAランキングが、日本が8位、北朝鮮が9位と拮抗しており、しかも、北朝鮮は韓国、中国と同じグループリーグを勝ち上がってきたわけで、名実ともに、雌雄をけっする試合となった。
正直に言うと、この試合は試合が始まる前が、おもしろかった。まず、国立競技場に、多くの北朝鮮側のチケットが売れた。北朝鮮側のバックネット裏の3千枚は一瞬で売り切れたのに対して、日本側が当日直前まで残っていた、なんていう煽り記事まであった。
まあ、当り前なわけだ。
日本には多くの北朝鮮とゆかりのある人が住んでいる。もっと言えば、朝鮮学校もある。日本はそういった多様な民族との共存を掲げた、多様な民族を受け入れる国だ。

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北朝鮮の監督は試合後の記者会見で、記者から、在日同胞の応援について聞かれ、ひとしきり泣いた後に、日本の在日同胞の応援に感謝の言葉を述べている。
日本に滞在している間、朝鮮学校の子どもたちから、横断幕などの応援を受けたとされている。
おそらく、北朝鮮のこの監督も、まさか、日本でこのような歓待が待っていると思っていなかったのだろう。これほどの日本に、在日の同胞がいることは北朝鮮の人も、ほとんど知らないのだ...。