ユーフォ続編は京アニに作ってほしくない

ユーフォ3の監督インタビューがありましたね。

――(全国大会での)ユーフォニアムのソロ奏者を決めるための覆面オーディションと、その結果は、アニメならではの展開になっています。このあたりの流れは、やはり構成の段階から考えられていたのですか?
石原:はい、構成からですね。久美子と(黒江)真由の2人だけのオーディションを行って、最終的に久美子が負けるという展開は、初期の打ち合わせの段階から挙がっていました。(シリーズ構成の)花田(十輝)さんが、原作準拠版とアニメ版の2案の構成を出してくれました。
元々、僕はどんな作品でもそうなのですが、原作準拠型の人間なので、最初にそのアイデアが出た時は色んなことを考えましたが、最終的には、北宇治のあるべき姿や久美子の成長などをより分かりやすく描ける展開を採りました。
あとは、この形にしたことで、先ほどお話しした、麗奈が究極の選択を迫られる彼女自身の信念やそこを乗り越えていく久美子の強さ、映像で描くドラマとしての面白さや、真由の救済なども描けたのかなと思っています。
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まあ、いろいろなことを言っているけど、並べると

  • 北宇治のあるべき姿を「分かりやすく描ける」 ... 北宇治は「実力主義」だと言いたいのかな? つまり、「実力主義」肯定論者と。
  • 久美子の成長を「分かりやすく描ける」 ... 挫折したんだから、公美子は成長したんだ、と。
  • 麗奈が究極の選択を迫られる彼女自身の信念 ... 麗奈が最後まで「実力主義」を変えなかったことが素晴しい、と言いたいのかな。
  • そこを乗り越えていく久美子の強さ ... 麗奈の「実力主義」によって、自分が選ばれなかったことを「しょうがない」と思える公美子って、強いな、と。
  • 映像で描くドラマとしての面白さ ... まあ、小説のストーリーは分かりにくいからね。
  • 真由の救済も「描けた」 ... 真由を「救わなければならない」と思っていたということね。

私はこれを見て思ったんだけどさ。ユーフォの原作がもし、この後もどんどん続編が作られたら(例えば、公美子・大学編みたいな)、ずっと、「原作改変」をやるって覚悟なのかなw これ。言ってることが、ほとんど意味不明なんだよね。
私が思うに、もしもユーフォの続編がアニメ化されるときは、もう、京アニ以外がやるべきなんじゃないかな。しかも、京アニが今回行った、一切の原作改変を無視して、作ってもらう。というかさ。もう一回、別のアニメ制作会社に、京アニの原作準拠の三年生編を作ってもらいたいんだよね。どこか、やってくれるところはないかな?

追記∶
最終回で、演奏する北宇治の生徒を一人一人、名前付きでテロップがついたんだけど、けっこう、聞いたことのない若手もいたっぽいね。つまり、新一年生。つまり、アニメ版は、実力主義でやってるんだ、というのを言いたかったんじゃないか。まあ京アニは、高学歴の社員が多そうだし、受験競争を勝ち上がったエリートって感じなのかな。もっといえば、京アニが、絵のですうまい人が優遇されるという、もう一つのエリート社会だと言いたいのか。
つまり、アニメ版の含意は、これ以降、北宇治が実力主義を毎年続けて、全国金を何連覇もするって示唆している感じだよね。なんというか、東京にたくさんある、毎年東大合格を大量に輩出している、エリート高校を、まさに、実力主義ゆえに礼賛している感じだよね。まあ、このあたりの、エリート主義くさい、デリカシーのなさが、私がユーフォ3期を好きになれない理由なのかな。