リズム天国は不思議なゲームである。登場するキャラは極端にシンプルで、IPとしてのキャラ展開もされていない。とてもシンプルなゲーム構造で、一昔前のゲームだと言っても、それほど違和感がない。
しかし売れる。
私は以前からよくリズムゲームを遊ぶのだが、最近の流行のノーツが降ってくる系のものは、ノーツが最初に現れた「遠く」のポジションから、事前に、「準備」している、といった感覚が近い。そういう意味では、完全に「目押し」である。
対してリズム天国は、作者のつんくさんが言ってるように、これはあくまでも「リズム学習」の延長にあるものだと感じられる。
つんくさん自身が音楽プロデューサーとして、多くの素人の女の子をリズム感のある子どもにダンスレッスンやボイストレーニングできたえてきた実績から、こういったツールの必要性について思いがいたったのだろう。
(ネットで調べると、リズム天国の最初は、つんくさんが任天堂に送った、紙っぺらの企画書だったらしい。そこから、任天堂の社長がつんくさんと直談判して、始まったと。)
まず、最初にリズムがある。このリズムは別に、ずっと同じ周期であることを意味しない。そうじゃなくて、
- 聞こえてくるリズム
に対応して、
- タップ
する、という原理原則を絶対に外れない、という鉄の意志を感じる。たしかに画面は、このリズムに合わせた形で作られているが、重要なのは、「聞こえてくるリズム」に合わせている限り、ちゃんとタップできるように徹底していることだ。
いや。それじゃあ複雑な操作を求める、ディープなゲーマーを満足させられないじゃないかと思うかもしれないが、それなら、たんに
- 複雑な曲(リズム)
に対応したミニゲームを用意すればいい。つまり、最初から求めているのが「人々のリズム感を鍛える」という目的がはっきりしている、ということなのだろう...。