フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』

早川SF文庫の古典。「砂の惑星」は、映画にもなっていますね。中学、高校くらいに読んだ作品で、ほとんど記憶にない(家にあるのを見たら、「砂の惑星」「砂漠の救世主」「砂丘の子どもたち」は、挿絵が、石ノ森章太郎だった)。
砂の惑星」を読むと、生態学をかなり意識した作品であることがわかる。エコロジストというと、自然保護とか、自然愛好とか、考えるが、生態学という意味もある。生態学とは、なにか。一言で言えば、生態系を研究するということなのだろうが、「砂の惑星」でも、たとえば、ある地域に、植物を植えて、その植物が栄える生態系にするのは、具体的にどのような工学的な手順がいるのか、といった意図が感じられるものだったような気がする。
他方であるが、デューン・シリーズは、まだまだ、続く。後半になると、たしか、イスラム教を意識したものにもなっていたような記憶があり、それはそれで、興味深い作品だったと思う。

デューン 砂丘の大聖堂〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

デューン 砂丘の大聖堂〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

デューン 砂丘の大聖堂〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)

デューン 砂丘の大聖堂〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)

デューン 砂丘の大聖堂〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

デューン 砂丘の大聖堂〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)