内藤湖南「応仁の乱について」

小島毅のいろいろなところで、ふれられていたので、読んでみた。
著者は、応仁の乱以前と以後の日本は、別の国くらいの違いがあるという。それ以前にあった源平以後の守護・地頭の家は、ほとんど潰れ、今、わたしたちが知っている大名・華族の家は、ほとんどこの頃、現れている、という。
ここでは、足軽といっているが、庶民ですね、かれらが、貴族の家を焼き討ちなどして、いろいろ盗んでいくのだが、それをとりしまれない。なんにせよ、そうして、庶民が、歴史書に出てくる。
他方で、暦などの貴族の文化が、庶民に普及したのも、この時期だという。

東洋文化史 (中公クラシックス)

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