海外現代文学

ミシェル・ウエルベック『服従』

自民党の小泉政権が、小泉首相という党内になんの基盤もなかった一匹狼に政権が移ったとき、彼は一本釣りで、党内の「若手」から、後継者候補として自らの側近として、何人かを置いた。 その一人が安倍首相であったわけだが、この人選の特徴は彼らが「極端」…

キム・タクファン『ファン・ジニ』

私は、中国や韓国・朝鮮に興味があると言っても、別に、好きということではない。どちらかと言えば、魯迅は好きだが、その魯迅が痛烈に批判し続けた、両国の、因習を、好きだなどと言うような趣味は、私にはない。 私は、ときどき、変なことを考える。 どう…

ピーター・S・ビーグル『心地よく秘密めいたところ』

モダン・ファンタジーという紹介されていたように思う。死人とは、墓とかが、でてきて、なんか不思議な雰囲気の作品だった。順番としては、『最後のユニコーン』 最後のユニコーン (ハヤカワ文庫 FT 11)作者: ピーター S.ビーグル,鏡明出版社/メーカー: 早川…

A・メリット『蜃気楼の戦士』

かなり早い版の、早川SF文庫で、今は手に入らないかと思ったら、一度、復刊されているみたいですね。さすが、早川文庫はずっと続いていますもんね。 作品は、ヒロイック・ファンタジーで、終りかたが、ちょっと、悲劇的な記憶があって、ちょっと印象に残って…

フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』

早川SF文庫の古典。「砂の惑星」は、映画にもなっていますね。中学、高校くらいに読んだ作品で、ほとんど記憶にない(家にあるのを見たら、「砂の惑星」「砂漠の救世主」「砂丘の子どもたち」は、挿絵が、石ノ森章太郎だった)。 「砂の惑星」を読むと、生態…

リチャード・マシスン『ある日どこかで』

何年か前に読んだ。オカルトちっくだけれど、LOVE・STORY です。変わった LOVE・STORY が読みたかったら、気軽に読んでみたらどうでしょうか。 リチャード、わたしはいままで男性とロマンティックな関係になったことがありません。信じてもらえるなら、何度…