片山杜秀『近代日本の右翼思想』

この本において、基本的なコンセプトとして、右翼にとって、現代が、「現に今も天皇が存在している」ということから、基本的に、彼らの目標が、達成されてしまっている世界であると、考えるところである。
そうすると、勢い、世の中を抜本的に変革していこうという、思想や行動になりにくい。非常に大人しい存在になってしまっている、ということだ。

近代日本の右翼思想 (講談社選書メチエ)

近代日本の右翼思想 (講談社選書メチエ)