槌田敦『CO2温暖化説は間違っている』

最近のテレビは、エコばかりだ。また、エコファシズムなどとも言われている。自民党は、ガソリンの高騰は、完全に黙認のようだ。政府は、「節約でもしてろ」と、国民をおどしているのだ。政府によるエコの大合唱のため、完全に経済は冷えこんでしまった。あれだけ政府に説教されたら、だれもが、節約だと、いらないものは買わなくなるだろう。
しかしである。しかしである。今のこの、エコの大合唱。どこか「変」じゃないか?まあ、節約はいいとしよう。しかし、CO2?どうもおかしい。なんで、こういうことになったのか。
前にもふれましたが、この本の結論としては、今の空気中のCO2濃度の上昇は、温暖化の原因ではなく、結果だ、ということになる。人間の排出するCO2はそれなりに増えている傾向はあっても、今の空気中のCO2濃度の上昇は、それが原因ではない、ということなのだ(もっと正確に言えば、その影響など、少ない、ということだ)。

大気中のCO2の濃度を論ずる上では、海水との関係こそ本質的である。物質の液体への溶解度に関するヘンリーの法則により、大気中のCO2濃度と海水表面のCO2濃度は平均海面温度で決まる。正しくは、高温海水から放出されたCO2が、赤道から極方向へ流れ、低温海水に吸収されるという循環になっている。

ただ、この本を、細かく読んでみると、いろいろなことを言っている。たとえば、温帯地域の、夏や冬は、空気中の湿度が減るので、放射冷却が空気中のCO2により阻害され、気温が上昇するということはあるようだ。
じゃあ、なぜ、気温は上がっているのか、だが、そもそも、地球のはるか上空、成層圏の大気は、人間活動によって、すごく汚れているんだそうだ。また、都市部のすぐ上の上空は、排気ガスで、こういったものは、地球の放射冷却の機能を弱める。
まあ、この問題こそ、気になりますね。
地球は、11万年周期で、温暖と寒冷を繰り返してきた。ミランコヴィッチ周期というそうだが、地球が太陽のまわりをまわる公転の関係なんだそうだ。そして今は、温暖の時期のピーク。多少、長期的に考えると、これから人類がむしろ苦しみ続けた、寒冷の時期に入っていく。
さて、こういうことなのだが、では、なぜ、CO2温暖化説などという話がでたのかだが、民放のテレビを見ている人は知っているでしょう。ニュース番組のCMは、えんえん、原子力発電のことばかり。
結局、日本の電力会社は、自社で発電した電気が使われないで、各地域で勝手に発電して自分たちでまわされることをなんとか防いで、独占状態のままにしておきたいのだ。
この前、NHKでやってたが、なんと日本では、風力発電などで地域で発電した電気を一部、抽選でしか、電力会社は買いとらないのだそうだ。そもそも、送電設備を完全に電力会社の独占だから、自由化なんて夢のまた夢。ドイツとえらい違い。
しかし、原発の話なんて、ニュースのどこにあります?あれだけ、CMで金かけて。これを恐しいと思わないと。日本はこんな、つまらない会社と心中するんですかね。