NHKスペシャル「病の起源・第4集 読字障害」

読字障害というのは、普段の生活にはまったく問題ないのに、一つ、文字を読んだり、書いたりというのが、非常に苦手という人のことをいうそうだ。
そして、驚くべきことに、日本人の、20人に一人が、この患者だという。
細かいことは忘れたけど、脳の、「39・40野」、とかいうところが、文字を音に変換するという役割をやってるそうで、その患者は、ここの活動が弱い、ということだった。
しかし、脳の反応をみると、そのかわり、患者でない人に比べると、右脳が活発に動いているそうで、歴史的にも、この障害だった人で、各分野で独自の才能を開化させた人は多いんだそうです。
よくよく考えてみれば、人類の歴史の中でも、文字を読めた人自体が、ずっとわずかだったんですよね。文字の発明される前までは(たかだか、3000年ですよね)ずっと、そんな能力なくてよかったわけだ。ですから、その「39・40野」というのは、かなり高度なことをやってるということなのでしょう。
これも、おもしろい話ですね。番組でも言ってましたが、それなりに、トレーニングによる改善はあるそうですし、逆に、社会が、寛容になっていれば、別に、それがその人の特徴なんだから、問題なく暮らせるような、インフラがあればいいとも言えますよね。
でも、そういう選択をその個人は、いつやるのかと考えれば、別に、答もないし(今は、家族の中だけということですね)。