団交

最近、大坂の橋本知事と、地元の高校生が、橋本が計画している、私学助成金の28億円の削減の案について、直接、話し合いの場ももったことが、ニュースとなっていた。
橋本は、テレビタレント弁護士。もともと、右寄りの考えのようで、自民党ほめ殺しをされるくらいの優等生ぶりだ。
橋本は、大阪府財政再建を標榜して、府知事となった。しかし、考えてみればわかるが、毎年の予算など、そんな簡単にいじれないものだ。多くの人たちがその予算をあてにして、毎年の経営計画を立てている。政治は常に、理念を掲げるもので、改革は漸次的にしかありえないものなのだ。
しかし、橋本は、なんらかの結果を、形だけでも、残さなければならない。あれだけ、オオボラをふいたのだ(この大変な金融危機の中でね)。すると、なにができるかなど、なにもない。いや、最後に残った聖域、末端の弱者を痛めつけるしか、場所は最初から残っていないのだ。
橋本は、大坂の教育再生を叫びながら、教育予算を削る(全体の中での、大坂の教育費の割合が見物ですね)。青島都知事を始めとして、タレント知事が、今まで、各地で、何度、土地の人たちを裏切ってきたか。彼らは、ピエロであって、「庶民の見方」ではないのだ。
今回の話し合いは、橋本の子供たちへの宣戦布告。挑発するとともに、「幼稚な子供の方が悪い」というアリバイ作りを、テレビの前で、暴露させててやろう、ということだ。
しかし、私は、逆におもしろく思った。子供たちは、いいかげん、目覚めるのだ。これは、団交(団体交渉)だ。子供たちだって、自分たちを、自分たちの権益を守るためには、団結して、戦う以外にない。理論武装して、何度でも、彼らが、辟易するまで、団交を要求するのだ。