チャットモンチー「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」

最近、ニューアルバムがでましたね。でも、やっぱり、この曲が一番、いいですね。
私は、最近、「鬼」について、考える。
もちろん、二月に、豆をまく、あの鬼は、なんのことはない。西洋人でしょう。昔ヤクルトに赤鬼ホーナーなんていましたが、あの赤くて、高い鼻は、白人、の特徴そのものですよね(日本には、たくさん、の白人が暮らしていたんです、キリスト教、宣教師として)。
もちろん、そういうことが言いたいのではない。コマコが、自分を「鬼」と言うとき、そこには、世間のレールを外れて生きたこと、その経験について言っている。
なんらかの、世の中のルールの外を体験したものは、決して、世間に戻れない、その感情に悩むことになる。
世間を支配する、同一規範プレッシャー。
なんらかの、疎外感をもつとき、自分は、世間の人の、だれもが、体験してきた、なんらかの「通過儀礼」を受けないできたのではないか。自分には、どこか、欠落した、どうしようもなく、ダメな、なにかがあるのではないか。
ヘーゲル精神現象学で描いたように、人間は、精子卵子が受精をした時から、なんらかの自己展開によって、「世界」となっていく。その精神的に内的な、世界。意識は「絶対に」自らを離れるとなく、このライプニッツの言う、「窓のない部屋」。どこにもつながっていない...。
この精神の活動は、例えば、眠れない夜、ベットの中でも、続く。

いま拳突き上げて陽の目を見る日は
どこにもない陽

人間の心の中の、この、内的自己展開。

告白

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